7人乗りEV! メルセデス・ベンツ「EQS SUV」日本発売 450・580の価格/サイズ/内装を解説

公開 : 2023.05.29 11:03

3列シート7人乗り 内装は?

インテリアは、インパネまわりがEQSセダンと似ているが微妙に異なる。

MBUXハイパースクリーン(450にオプション/580に標準)は、3枚の高精細パネル(コクピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席・有機ELディスプレイ)とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うスクリーンで構成される。

EQS 450 4マティックSUVの2列目・3列目の内装
EQS 450 4マティックSUVの2列目・3列目の内装    メルセデス・ベンツ

センターコンソール前部はダッシュボードにつながり、下側は宙に浮いたような構造。EV専用プラットフォームの採用で従来のようなセンタートンネルが必要ないことを視覚的に示している。

また、フロアからセンターコンソールまでの間隔がEQSセダンよりも大きくなったため、上質なトレーを備えるコンソール下収納スペースも大きくなった。

EQS SUVは、3列シートの乗車定員7名だ。

2列目は40:20:40の3分割可倒式。前後130mmの電動スライド機能を標準装備し、ゆったりしたスペースを確保するほか、バックレストは電動リクライニング機能(前14度/後4度)を備える。

3列目にもシートヒーターを標準装備し、倒せばラゲッジフロアとフラットに。5人乗車時でも最大800L、2列目シートを倒せば最大2100Lというラゲッジスペースを誇る。

航続距離/充電/後輪操舵

EQS SUVは前後にモーターを搭載する、2モーターの四輪駆動となる。システム総合では、「EQS 450 SUV」が最高出力360ps(265kW)、最大トルク81.6kg-m。「EQS 580 SUV」が544ps(400kW)、87.5kg-mを発生する。

航続可能距離は「EQS 450 SUV」が593km、「EQS 580 SUV」が589km。

EQS 580 4マティックSUVスポーツの荷室
EQS 580 4マティックSUVスポーツの荷室    メルセデス・ベンツ

駆動用のリチウムイオンバッテリーは107.8kWhと大容量で、6.0kW(200V・30A充電の場合)までの交流普通充電と、150kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応する。

急速充電の場合、50kWタイプなら10%〜80%までの充電に100分、10%から30分で49%までチャージできる。150kWタイプなら10〜80%まで49分だ。

また、日本仕様の特別な機能として、車外へ電力を供給できる双方向充電を装備した。

4マティックは、トルクシフト機能によって前後のモーター間で駆動トルクを連続可変配分する。前・後輪に必要なトルクを毎分1万回の頻度でチェックし、必要に応じて配分を最適化する。

さらに、最大10度のリアアクスル・ステアリングを標準装備し、5.1mという最小回転半径を実現した。

記事に関わった人々

  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事