トヨタ「GRプリウス」発表か? 6月10日にコンセプトカー公開へ レースで鍛えた技術搭載

公開 : 2023.05.29 19:05

トヨタは6月10~11日に開催されるル・マン24時間レースで、新たなコンセプトカーを公開することを明らかにしました。予告画像では、現行型プリウスをーベースにしていると思われる高性能モデルが示唆されています。

ベースはプリウス? GRがコンセプトカー公開へ

トヨタ・ガズー・レーシングは、2023年6月10日から11日にかけて開催されるル・マン24時間レース100周年大会で、新たなコンセプトカーを展示する予定だ。

ガズー・レーシングは、「モータースポーツ参戦における数々の挑戦で鍛え上げられてきた車両技術を搭載したコンセプトカー」と表現し、その予告画像を公開した。

公開された予告画像。フォグランプなどが追加されているが、フロントバンパー形状はプリウスに似ている。
公開された予告画像。フォグランプなどが追加されているが、フロントバンパー形状はプリウスに似ている。    トヨタ

公式の予告画像には車両の一部しか写っていないが、フロントバンパーの形状からトヨタ・プリウスをベースにしているのではないかと予想される。フロントスプリッターやLEDフォグライトなどが追加され、標準車とは異なるアグレッシブなデザインとなっているようだ。

パワートレインなど詳細は一切明かされていないが、プリウスのハイブリッド・システムをベースとする可能性もある。その場合、GRヤリスやGRカローラなど、ガズー・レーシングの現在の市販車がすべて純エンジン車であることを考えると、電動化に向けた意思表示となることは間違いない。

このコンセプトカーは「GRプリウス」の市販化を判断するためのもので、世間の反応によって量産に踏み切るかどうかが決まると思われる。

トヨタの新社長である佐藤恒治氏は、先月、AUTOCARの取材で、GRブランドの新たなスポーツカーが登場することをほのめかした。

佐藤氏は、「ガズーブランドは、将来にわたって認知されるでしょうし、もしかしたら、さらに加速させることもできるかもしれません」と語っている。

「マスタードライバー(豊田章男氏)は、ガズーのステアリングを握りながら、同時に社長でもありました。今は会長ですが、彼がクルマを開発する時間がもっともっと増えるかもしれません」

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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