BMW 英国でハンズフリー運転支援システム導入へ 2024年よりi5、i7などに設定
公開 : 2023.05.29 19:45
BMWは、英国で「レベル2プラス」のハンズフリー運転支援システムを2024年から導入する予定です。高速道路の一部区間で、ハンドルから手を離す運転が可能になります。
ハンドルから手を離すハンズフリー 英国導入
BMWは、英国で2024年からさまざまなモデルでハンズフリーの運転支援システムを提供すると発表した。
英国におけるBMWの大型モデルの製品責任者であるマット・ベーコン氏は、EVのi5を含む新型5シリーズの全モデル、およびi7とiXで、ドライバーがハンドルから手を離せるようになるとAUTOCARに語った。
BMWは、ドライバーが道路に注意を向けていればハンドルから手を離してもよいという英国の新規則を利用している。ハンズフリーシステムは、自動運転のカテゴリーの尺度では「レベル2+」と呼ばれることもある。
英国では先日、フォードがハンズフリーシステム「ブルークルーズ」を導入したばかりだ。
BMWのシステムは、米国では「ハイウェイ・アシスタント」と呼ばれている。現在、英国の高速道路の呼称にあわせて「モーターウェイ・アシスタント」と名付ける方針だとベーコン氏は述べている。
既存の運転支援システムの追加機能という位置づけになるが、英国でどのように販売されるかは未定だ。
参考までに、フォードは前述のブルークルーズを、EVのマスタング・マッハE向けに月額制で販売している。あらかじめ設定された高速道路上の区間内でのみ、ハンズフリーが可能となる。
BMWはまだ対象区間を定めていないが、中央分離帯のある二車線道路であることが最低条件だという。
システムの使用中は車載カメラによってドライバーを監視し、前方に注意を向けているかどうかを認識する。
BMWは、こうした運転支援システムを拡大し、2025年に発売予定のEVに「アドレス・トゥ・アドレス」のレベル2プラス機能を搭載すると発表している。