日野の不正で、トヨタがコースターの「車検証」差替えを発表 重量税の差額は? 対象は3000台
公開 : 2023.05.30 11:11 更新 : 2023.05.30 11:22
日野の燃費不正を受けて、トヨタ車の「車検証」差替えが発生。対象モデルは、日野が開発・製造した一部のエンジンを積む小型バス「コースター」「コースター・ビッグバン」です。
日野のバス用エンジン燃費不正問題
日野によるバス用エンジンの燃費不正を受け、トヨタが小型バス「コースター」について、車検証の差替えを行うと発表した。
これに伴い、重量税が変更となる車型もあり、「旧重量税との差額については、補償を実施」するという。
本件は、日野が開発・製造した平成28年排出ガス規制の対象エンジン「N04C(尿素SCRシステム搭載)」を採用するトヨタ・コースターの燃費性能を再測定した結果、認証審査時に測定した値と相違があったための対処。
現在交付されている車検証の自動車型式欄の記載内容(排出ガス規制の識別記号)と車両の性能が一致せず、排ガス記号の変更をする必要があるのだ。
対象モデルは、2019年7月~2022年1月の期間に、岐阜車体工業(株)で生産された「コースター」「コースター・ビッグバン」で、台数は約3000台とされている。
補償詳細については、日野および、全国販売会社とも連携し準備を進め、9月ごろまでにユーザーへの説明を開始する予定で、当該サービスキャンペーンの通知を6月6日ごろから発送するとしている。
なお、交換のために車検証を預ける間は、法律上運行することはできない。
また、電子車検証を発行したユーザーは、今後アプリを使ったオンライン上での情報閲覧ができない場合があるという。
トヨタは、今回の発表に際し「お客様にご協力いただき、速やかに車検証の交換を進めてまいります。お客様をはじめとするすべてのステークホルダーの皆様に、多大なご迷惑をおかけしておりますことを、改めて深くお詫びいたします」というメッセージを添えている。