手頃で運転しやすいコンパクトクロスオーバー 10選 実用的な日米欧メーカーの主力モデル

公開 : 2023.06.18 18:05

6. プジョー2008

プジョーの2代目2008は、初代よりも優れたクロスオーバーであることは間違いない。よりスマートなスタイリング、大幅に改善された室内スペース、3008や5008に匹敵する上質なインテリアを備えた2008は、真剣に検討すべき1台となった。

ブランド独自の「iコックピット」レイアウトは、低い位置にある小径ステアリングホイール、高い位置にある計器類、そしてドライビングポジションが、あらゆる体格のドライバーに合うとは限らない。しかし、それ以は広々としていて、非常によく仕上げられている。プジョーはやや背の低いボディデザインを採用したにもかかわらず、2列目シートは大人や背の高いティーンエイジャーにとって十分な広さになっている。

6. プジョー2008
6. プジョー2008

パワートレインは1.2LガソリンターボとEV(e-2008)から選択でき、後者は最高出力136psのモーターを搭載し、予想通りの軽快な加速と約340kmの航続距離を誇る。しかし、価格は3万5000ポンド(約600万円)からと、ガソリン車より1万ポンドも高い。

7. 日産ジューク

初代ジュークこそ、コンパクトクロスオーバーというクラスを欧州市場に根付かせた1台である。2000年代後半の欧州での成功は、ハッチバックより背が高く、SUVらしいスタイリングを持つクロスオーバー車の需要を掘り起こし、その後多くの模倣車が登場したが、生涯を通じて型破りな選択肢であり続けた。

2代目は、ファンキーでオフビートなスタイリングはそのままに、初代にあった最大の欠点を修正したものだ。室内空間はクラストップレベルの広さを誇り、リアシートには大人から子供までが座れるスペースがあり、トランクも十分なサイズが確保されている。

7. 日産ジューク
7. 日産ジューク

平均的なクロスオーバーよりもしっかりとバネの効いたスポーティなフィーリングと、安定したハンドリングを持つ。乗り心地は、時に少々落ち着きを失うこともあるが、ほとんどのケースで十分に落ち着いている。

パワートレインは、最高出力116psの1.0Lガソリンと、親戚のルノー・キャプチャーやクリオと同じ143psの1.6Lハイブリッドが用意されている。どちらも華のあるパフォーマーではないが、流れの速い交通について行くには、後者の方が適している。

8. ホンダHR-V

最新型のホンダHR-V(日本名:ヴェゼル)は、すべてが一新されている。全く新しいエクステリアデザインと、状況に応じてエンジン、電気、またはその両方を使用するハイブリッド・パワートレインを導入したのだ。

前方視界がよく、乗り心地もよく、運転操作も簡単で、このクラスの中では魅力的なクルマだと思う。しかし、街中ではそつなくこなす新パワートレインも、加速が必要なときにナーバスになりやすく、上質な雰囲気がやや損なわれてしまう。シャシーも「楽しさ」を追求したものではないが、公平を期すために言うと、まったく個性がないわけではない。

8. ホンダHR-V
8. ホンダHR-V

インテリアは大きく改善され、内装材もよく、十分な明るさと広さがある。ホンダの「マジック」シートが2列目に採用されており、使い勝手はクラストップではないものの、非常に適応性の高い1台となっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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