ディフェンダーの精神を継ぐBEV マンローMk1へ同乗 ラダーフレームに平面ボディ 後編

公開 : 2023.06.12 08:26

10年で年間数1000台規模まで拡大したい

インテリアの仕上げにも、まだ時間を割く必要がある様子。プロトタイプの段階とはいえ、助手席側のセンターコンソール部分には、大きな段差で身体が揺れると膝を打つような角があった。

インフォテインメント・システム用のタッチモニターは、接着剤で固定されたまま。もっと美しく、ダッシュボードとなじませることはできるはず。

マンローMk1 ユーティリティ(英国仕様)
マンローMk1 ユーティリティ(英国仕様)

今後の10年で、年間での生産を数1000台規模まで拡大したいと話すCEOのピーターソンだが、現実主義的な彼は、巨大な本社工場を建設しようとは考えていない。一連の生産工程を、大きなブロックに分割する計画だという。

「ブランドの看板やその後ろの景色がどう見えるかは、さほど重要ではありません。生産プロセスや工場の設備へ、多くの労力を費やしているところです」

マンローMk1 ユーティリティ(英国仕様)のスペック

英国価格:5万9994ポンド(約966万円)
全長:4590mm
全幅:1812mm
全高:2010mm
最高速度:207km/h
0-100km/h加速:7.6秒
航続距離:328km
電費:3.6km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:2400kg
パワートレイン:電気モーター
駆動用バッテリー:56.3kWh
急速充電能力:70kW(DC)
最高出力:299ps
最大トルク: 61.1kg-m
ギアボックス:−

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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