実用的で「いざ」というとき頼りになるコンパクトSUV 10選 選択肢多すぎて羨ましい欧州市場
公開 : 2023.06.17 18:05
7. フォルクスワーゲン・ティグアン
ティグアンは、ゴルフとポロに次いでフォルクスワーゲンで3番目に売れているモデルだ。汎用性があり、広々としていて、造りは堅実で、快適性も高い。ドライバーとの距離感をもう少し縮めれば、さらに強力なパッケージとなるはずだが、現状でも十分なパフォーマンスを発揮している。少し高価なモデルであり、インテリアも特別面白いものではないが、見た目の平凡さを堅実さで補って余りある存在だ。
最近のマイナーチェンジでは、PHEVモデルと、最上位の「R」が追加された。ティグアンRはパワフルなエンジンとアダプティブ・サスペンションを搭載し、パフォーマンスとハンドリングは非常に優れ、乗り心地も洗練されているが、ベーシックなモデルは動力性能も平均的である。
高級感については、コンパクトSUVの中ではほとんどのライバルよりも優れている。また、7人乗りの仕様としてティグアン・オールスペースもあることをお忘れなく。
8. フォード・クーガ
新型クーガは、フォードのSUVヒエラルキーにおいて、最小モデルのプーマの上に位置するが、嬉しいことに、プーマと同様のダイナミックなDNAを持っている。2008年にデビューして以来、クーガが強く打ち出してきた長所は、このクラスでは異例なほど走りが良いことだ(最新型は3代目にあたる)。
パワートレインの種類も以前より増え、最高出力225psのPHEVでは、電気だけで最大56km走行することができるようになった。バッテリーと電気モーターの重量増を補うに十分な推進力を発揮する、うまく統合されたパワーユニットだ。最近のマイナーチェンジで、ディーゼル車や四輪駆動車はラインナップから除外された。
一番の見どころは、上質感を底上げするボディコントロールと、快適性と実用性の高さである。重量のあるPHEVモデルはパワフルだが、編集部はオールラウンドなコンパクトSUVとしてガソリン車を一度試してほしいと思っている。全体として、クーガは検討する価値がある1台だ。
9. スコダ・エンヤクiV
スコダのエンヤクiVは、実用性と新しいデザイン路線を重視した電動SUVであり、英国ではファミリーカーとして選ばれているEVである。
実際の航続距離が420km以上あり、本稿で紹介している他のエンジン車の代替車として、このエンヤクiVを検討するのもいいだろう。
エンヤクiVの素晴らしいところは、とにかく室内が広くて、内装材の質感も高いという点。動力性能もよく練られていて、エキサイティングとは言い難いものの、丸みを帯びていて心地よい走りを見せる。最大125kWの急速充電に対応していながら、フォルクスワーゲンやアウディの同クラスのEVよりも安く、スタイリングと上質な仕上げにより、兄弟車よりもむしろ高価に感じられる。
画像 高級志向から実用重視まで、選択肢豊富な欧州コンパクトSUV【ランドローバー、ボルボ、マツダなど5車種を写真で見る】 全99枚