ランボルギーニ・レヴエルトが、日本にやって来た! 電動時代を告げるV12エンジンPHEVスーパーカー

公開 : 2023.06.06 19:08  更新 : 2023.06.06 20:02

ランボルギーニが「レヴエルト」を日本発表しました。日本向けの生産枠は、数年先まで完売。デザイン部門のトップが、実車を前にスタイリングを語りました。

最高速度350km/h超えのPHEV

ランボルギーニ ジャパンが、新型モデル「レヴエルト」を日本初公開した。

カウンタックに始まる「縦置きのミドシップV12」という血統を継ぐ最新モデルで、プラグインハイブリッドのスーパーカーとなる。

ランボルギーニ・レヴエルト
ランボルギーニ・レヴエルト    前田惠介

新開発のV12エンジンと、3基のモーターを搭載し、システム最高出力は1015馬力。ランボの12気筒モデルでは初めてデュアルクラッチ・トランスミッションを採用する。

停止状態から100km/hまでの加速時間は2.5秒。最高速度は350km/hを超えるという。

発表会に登壇したダビデ・スフレコラ Head of Japanは、レヴエルトを囲む様に配置された名車たちを示しながら、「これまで60年に渡りV12エンジンを作ってまいりました。しかし、過去だけではありません。わたし達自動車業界は、新しい課題を抱えております。未来のトレンド、未来のゴールというのは、カーボンフットプリントを減らすことにつきます。ランボルギーニらしいやり方でそれを行ってまいります」と語り、新モデルをアンヴェールした。

「未来への扉を開くモデル」

続いて、伊ランボルギーニでデザイン部門を率いるミティア・ボルケルト Head of Designが、スタイリングについて話をしてくれた。

「このクルマをデザインすることは、わたしがランボルギーニに入社して以来、最大のプロジェクトでした。未来への扉を開くクルマです。初めてV12の(プラグイン)ハイブリッドモデルを描くということで、宇宙船のデザインを取り入れました。特別感を出したかったのです」と説明する。

ランボルギーニ・レヴエルトの内装
ランボルギーニ・レヴエルトの内装    前田惠介

「過去のモデルのすべてからインスピレーションを得ています。カウンタックのシザースドアやシルエット、ディアブロのクレイジーな感覚、ムルシエラゴアヴェンタドールの要素も採り入れました」

「このブランドに勤めることになった初日に、ランボルギーニが並ぶミュージアムを見て回ったのです。初めて仕事をする日にブランドのDNAを深く理解できたことは、わたしのキャリアでとても大事な経験でした」

「わたしがいつも心がけているのは、“ひと目見てすぐランボルギーニと分かる”ということ。たとえ何百台のスーパーカーが並んでいたとしても、このクルマはランボルギーニと分かることが大切なのです」

日本価格は6000万円級になると言われるレヴエルト。

ダビデ・スフレコラ氏は、「日本市場に割り当てられている生産枠は、今後数年分にわたって完売している」というから、受注は好調のようだ。

記事に関わった人々

  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)
  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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