Text::Kazuhide Ueno (上野和秀) Photo:Maserati Japan (
マセラティ・ジャパン)
マセラティ創業100周年を祝う最大のイベント「マセラティ100周年を祝う-大集会-」が、9月17日のボローニャでのプレイベントに続き、9月18〜20日に、モデナからトリノに移動しながら盛大に開催された。
マセラティの歴史を彩る200 台を超える歴代のモデルが、マセラティゆかりの地を訪れた。ツアーの1日目は、まずマセラティ3兄弟が1914年に最初の修理工場を開いたボローニャ・ペポリ通りを訪れた。その後モデナのマセラティ本社からグランデ広場までパレードが行われた。夜はファクトリー内でのディナーが開催され、世界的に有名なテノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティ財団によるオペラが上演された。
2日目は、レギュラリティ・ラリー形式でトリノに向かった。途中クレモナ近郊のサンマルティーノ デル ラーゴでサーキットランを行った。ここは1929 年にイタリア人ドライバー、バコニン・ボルザッキーニが駆ったマセラティV4が、マセラティ初の世界最速記録(246km/h)を樹立コースなのである。
続いてクレモナ市を訪れ、昨年9月にオープンしたヴァイオリン美術館を見学。ここでは、ストラディヴァリウスの中でも屈指の名器「クレモネーゼ1715」が演奏された。5代目クアトロポルテが発表の際、ストラディヴァリウスのフォルムからクアトロポルテのラインのインスピレーションを得た、というセルジオ・ピニンファリーナ。彼に敬意を表して演奏されたのが、この「クレモネーゼ1715」だったのである。
夜は世界遺産に登録されているトリノのレッジア・ディ・ヴェナリア・レアーレ宮殿で、ガラ・ディナーが催された。荘厳で豪奢な様相は100周年を祝うに相応しい場所だった。
最終日は、トリノの丘の上に建つスペルガ聖堂への上り坂でレギュラリティ・ラリーの最終セクションが行われた。その後クアトロポルテとギブリを生産するマセラティ第2の生産拠点、グルリアスコのファクトリー・ツアーを行った。
イベントを締め括るのはコンクール・デレガンス。トリノ中心部のサンカルロ広場に歴代のマセラティが勢揃い。ベスト・オブ・ショーを獲得したのはメキシコ4200で、このほかA6GCS/53、ブーメラン、MC12等に特別賞が与えられ、3日間に及ぶマセラティ100周年記念イベントは幕を閉じた。
100年ツアーの最初は、ボローニャでマセラティの修理工場が創立された記念すべき場所を訪ねた。
その後モデナのマセラティ本社に集合し、モデナ市内を歴代のモデルが連なってパレードした。
マセラティ本社のあるチーロ・メノッティからモデナの内環状道路でパレードランを行った。
パレートランを終え、モデナのチェントロにあるピアッツァ・グランデに滑り込むマセラティ・ブーメラン。
パレードを終えピアッツァ・グランデのドゥオーモ前に集結した各時代を代表する歴代のマセラティたち。
1日目のガラ・ディナーは、マセラティ本社工場のアッセンブル・ラインにテーブルを並べて行われた。
エントランスにはFIA GTを闘ってきた歴代のMC12コルサを展示。その内の1台は100周年のマーキングに!
2日目はモデナを出発し、参加車はレギュラリティ・ラリー形式で一路フィニッシュとなるトリノを目指した。
クレモナ近郊のマセラティゆかりの地である、サンマルティーノ・デル・ラーゴでサーキットランを行った。
サンマルティーノ・デル・ラーゴ・サーキットではMC12のデモランも行われ、参加者の注目を集めた。
クレモナのチェントロにあるドゥオーモ前で一休みするツアーのモダーン・マセラティたち。
ストラディヴァリウスで有名なクレモナに昨年9 月にオープンしたヴァイオリン美術館を見学。
ヴァイオリン美術館では、ストラディヴァリウスの中でも屈指の名器「クレモネーゼ1715」が演奏された。
その後ツアー参加者は、モンツァを経てこの日のゴールとなるトリノまで一気に駆け抜けた。
ガラ・ディナーが行われるレッジア・ディ・ヴェナリア・レアーレ宮殿には新旧のマセラティが展示された。
2日目の夜はトリノにある世界遺産のレッジア・ディ・ヴェナリア・レアーレ宮殿でガラ・ディナーが行われた。
最終日の朝は、トリノのスペルガ聖堂への上り坂でレギュラリティ・ラリーの最終セクションが行われた。
その後マセラティの特別展示が行われているトリノのオートモービル・ミュージアムを見学した。
続いてクアトロポルテとギブリを生産するマセラティ第2 の拠点、グルリアスコのファクトリーを訪れた。
最後を締めくくるのはコンクール・デレガンスだ。トリノ中心部のサンカルロ広場に歴代のマセラティが勢揃い。
入賞者に手渡されてトロフィーは、マセラティだけにトライデントを手にするネプチューノをモチーフとする。
ベスト・オブ・ショーを獲得したのはマセラティ・メキシコ・プロトティーポ・フルアだった。
各年代やレーシング・マシーンも選ばれた。こちらは特別賞を受賞した、A6GCS/53。
コンクールに参加した以外の車両は、トリノ中心部のヴィア・ローマに展示された。