韓国キアのコンパクトカー、大胆フェイス採用へ 改良新型ピカント 内外装デザイン一新
公開 : 2023.06.06 19:25
欧州Aセグメントのキアの小型車「ピカント(韓国名:モーニング)」が、改良によって内外装デザインを変更することが明らかになりました。個性的で大胆なスタイリングとなり、最新のデジタルメーターも採用します。
改良新型がリーク デザイン大幅変更
キアが販売する小型車のピカントは、製品改良を間近に控えているが、その未発表の画像がネット上でリークされ、新しいデザインが明らかになった。
韓国では「モーニング」として知られるキア・ピカントは、欧州Aセグメントに相当するハッチバックで、3代目となる現行世代は2017年に発売された。今回の改良では、内外装が大きく変更されるようだ。
改良新型のピカントは今後数週間で正式に発表される見込みで、スポーテージ、ソレント、EV6、EV9などの最新モデルと肩を並べるよう、キアの新しいデザイン言語「Opposites United」を採用する予定だ。
今回、Autospyがリークした画像では、「タイガーノーズ」と呼ばれる大胆なフロントグリル、EV9に近いデイタイムランニングライト付きの縦型LEDヘッドライト、LEDテールライトバーなどが確認できる。
テールゲートのハンドルは、ライトバーのすぐ下に配置される。スポーツグレードのGTラインでは、リアスプリッターや新デザインのホイールによってスポーティな印象を強めている。また、グリーンのボディカラーもこれまでになかったものだ。
インテリアは大きく変わらないが、インストゥルメントクラスターはフルデジタルになり、車線位置などがCGIレンダリングで描かれるようだ。中央のインフォテインメント・タッチスクリーンには、最新のグラフィック表示が採用されているように見える。
どのようなパワートレインが搭載されるかは、まだわかっていない。しかし、キアは2035年までにEV専用ブランドになるという目標を掲げているため、マイルドハイブリッド・システムが導入される可能性がある。現行型ピカントは1.0L 3気筒ガソリンエンジンを搭載し、ベースモデルでは最高出力67ps、ターボモデルでは100psを発生する。
価格は若干上昇する可能性がある。現行型は英国で1万3415ポンド(約230万円)から発売されているが、現在すでに在庫分のみの販売となっている。兄弟車のヒョンデi10は最近初めて1万5000ポンドを超え、英国でこの価格帯以下で販売されているのは、ピカント、ダチア・サンデロ、フィアット・パンダ、シトロエンC3の4車種だけとなった。
2023年4月、欧州では5339台のピカントが販売され、前年同期比で34%増と、一定の人気が続いていることがわかる。今回の改良では、電動化された後継車が登場するまでの数年間、その魅力を維持することが目的となっているはずだ。