「レクサスGX」新型発表! 54万台売れたオフロード4WDがフルチェン 日本で注目されるワケ
公開 : 2023.06.09 09:00 更新 : 2023.06.17 12:22
レクサスが新型「GX」を発表。日本未導入のSUVですが、国内で何度か展示されてきました。フルモデルチェンジ車のデザイン/内装/パワートレインを解説しましょう。
これまで日本未導入 新型は来る?
レクサスが米国で新型「GX」のプロトタイプを初公開した。2023年末より、順次各地域に展開していくという。
GXは、ボディオンフレーム(フレームの上にボディを被せる)構造のSUVで、レクサスの中ではフラッグシップの「LX」とミドルクラスの「RX」との間に位置する。
初代は2002年から北米・中東を中心に販売が開始され、従来型は2009年に発表された2代目。発売から今年3月末までに、世界の約30の国・地域で累計約54万台を売っている。
GXは、初代も従来型の2代目も、ランドクルーザー・プラド(以下、プラド)をベースとしている。その関係か、いままで日本ではGXは販売されていない。
だが、今年に入ってからレクサスは日本国内でも従来型の展示を複数回行っている。これはつまり、新型GXの日本導入を模索していることの表れだろう。
また、今までの関係を考えると、新型GXはフルモデルチェンジが噂されている新型プラドと基本コンポーネンツは共有していると思われる。日本発売がアナウンスされたばかりのミニバン「レクサスLM」と、新型の登場が噂されるアルファードとの関係にも似ている。
「オンからオフまでシーンを選ばず、あらゆる道を走破し、新たな体験を提供する本格オフローダー」と謳う新型GX。その概要を紹介していこう。
オフローダーとスピンドルの融合
新型GXプロトタイプのボディサイズは、全長4950×全幅1980×全高1870mm、ホイールベースは2850mm。従来型と比べて、全高はほぼ同じだが、それ以外はひとまわり大きくなった。
そのスタイルは、SUVというよりはオフロード4WDと呼んだほうがふさわしいものだ。
フロントピラーを後方に引きつつ立てて、高く構えたフードなどスクエアなシルエットがオフローダーらしく力強い。
水平基調のボディの軸と張り出したフェンダーは安定感を強調。ベルトラインを低くすることで、良好な視界も確保した。
また、新型RXから採用されたスピンドルボディ(スピンドルを塊で表現)と、オフロード機能に根ざしたプロテクターの形を融合。
石・草木などの障害物からコンポーネントを保護するためにセンター部をプロテクター形状で覆いつつ、サイドは、サブラジエターに合わせて広げた冷却機能を持つグリル開口とすることで、本格オフローダーらしいアイデンティティを手に入れた。
ボンネットは、フロントの下方視界を確保するため中央部を低くし、車幅感覚のために両端は高く角張らせるなど、オフロード走行の安心感を追求したデザインを隅々に見つけられる。