どこまでも走り続けたい最高のスポーツカー 10選 「運転の楽しさ」を教えてくれる1台

公開 : 2023.06.25 18:05

運転の面白さ、走る楽しさ、所有する喜びを教えてくれるスポーツカー。今回は数ある選択肢の中から、馬力を追い求めた高性能車ではなく、手頃で親しみやすい、ただひたすらに楽しいクルマを10台紹介します。

ただひたすらに楽しいスポーツカー

現実的な予算で手に入る、真のドライバーズカーを見つけるのは、かつてほど簡単ではないが、比較的手頃な価格のスポーツカーは2023年現在も存在している。

以前ほど数は多くなく、このインフレ時代には手の届かないものも多いように思えるかもしれないが、馬力や加速性能、最新技術ばかり追い求めるのではなく、純粋に運転を楽しめるクルマはまだまだある。

英国編集部が選ぶ「楽しい」スポーツカーを紹介。
英国編集部が選ぶ「楽しい」スポーツカーを紹介。

今回は、AUTOCAR英国編集部が選ぶ、魅力的なスポーツカートップ10を紹介する。ミドエンジンの2シーター、フロントエンジンのロードスター、ビッグエンジンのマッスルカー、そしてライトウェイトスポーツなどさまざまだ。この10台に共通しているのは、ほとんどの場合5万ポンド(約870万円)以下の価格設定であること、そして何度でもドライバーの心に灯をともせるということ。

日常の足として使やすいものもあれば、天気の悪い日には乗りづらいものもある。しかし、どのクルマも比較的小さな出費で大きな成果を得られるものであり、ハンドルを握っている時間が好きなら、いずれも注目する価値がある。

なお、スペックや価格は英国仕様に準ずるのでご参考までに。

1. アルピーヌA110

アルピーヌA110は、キレのあるターボエンジンのトルクから、没入感あるハンドリングの安定性と華麗さまで、ドライビング・エクスペリエンスを構成するすべての要素が「楽しさ」につながっている。ライバルの追随を許さない旅と道を教えてくれ、深く追求すればするほど愛着が深まるダイナミクスを備えている。

クルマを解剖してみると、オールアルミニウムのボディ、ミドマウントのエンジン、ダブルウィッシュボーンのサスペンションが前後にあることがわかる。これらは一般的にスーパーカーに見られるものであるが、4気筒のアルピーヌでは、この部品の総和以上のものを感じさせる仕上がりとなっているのだ。

1. アルピーヌA110
1. アルピーヌA110

2017年に登場した標準モデルのA110は、評論家からもオーナーからも熱烈な歓迎を受けた。後に登場したA110 Sでは、最高出力が252psから300psへパワーアップし、より硬いサスペンション、より大きなブレーキがもたらされた。豪華なレジェンドGTをはじめとするさまざまな特別仕様車も登場。そして今度は最上位のA110 Rが登場したが、魅力的で繊細な安定感、グリップ、ボディコントロールを備えたエントリーモデルのA110に取って代わるものはいなかった。

これほどまでにドライバーの関与を重視し、その効果を発揮するクルマは、この価格帯のスポーツカーでも稀有な存在だ。1マイルごとに骨抜きにされるようなクルマとして、英国編集部も5つ星の最高評価をつけた。A110は、速くて、機敏で、感情的で、そして究極的には楽しいクルマだ。これは拍手喝采に値する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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