どこまでも走り続けたい最高のスポーツカー 10選 「運転の楽しさ」を教えてくれる1台
公開 : 2023.06.25 18:05
8. トヨタGRスープラ
2019年、トヨタGRスープラは非常に熱い期待が寄せられていた新型車だった。約20年にわたる欠番も終わり、伝説的なスポーツカーがついに帰ってきたのだ。しかし、BMWとのコラボレーション(そこからBMW Z4も生まれた)がなければ、復活は実現しなかった可能性が高い。GRスープラの中身、すなわちエンジン、プラットフォーム、トランスミッション、デフ、電気系統、そして多くの操作系が、バイエルン地方の生まれである。この事実に対し、物申したい人も少なくないだろう。
しかし、走りの面では、GRスープラ独自のアイデンティティを確立している。サスペンション、ステアリング、デフのキャリブレーションはすべてオリジナルのもので、トヨタはZ4ではなく、ポルシェ718ケイマンを主要ライバルと見ているようだ。
手抜かりはない。GRスープラは多くの点で優れたスポーツカーである。ポルシェの純粋なハンドリングとバランスには敵わないかもしれないが、遠く及ばないということはない。乗り心地は驚くほどしなやかで、エンジンもなめらかで個性豊かなため、日常的な使い勝手もはるかに楽だろう。
一方、6気筒モデルはちょっと贅沢すぎるという人のために、4気筒のエントリーモデルも発売されている。そのハンドリングは、小型エンジンゆえの軽さの恩恵を受けている。一方、胸板の厚い直列6気筒では、マニュアル・トランスミッションを選べるようになり、魅力的でオールドスクールなスポーツスターの1つとなっている。
9. フォード・マスタング
合理性を追求するなら、アウディTTかBMW 2シリーズ・クーペの方が賢明な選択肢かもしれない。しかし、スポーツカーにおいて合理性は二の次ではないだろうか。そして、2023年でも、最高出力450psのV8エンジンを搭載したフォード・マスタングが、5万ポンド(約870万円)以下で手に入るのだ。
2016年に登場した第6世代のマスタングは、フォード純正の右ハンドル仕様として英国にやってきた。それは当時、画期的なことであった。それでも、英国ではマスタングの所有にはいくつかの欠点がある。まず、ボディが非常に大きいので、街中でどこに停めるか、どんな道を走るのか、よく考えなければならない。
また、5.0L V8を搭載しているため、ドイツ製スポーツカーに乗る人たちよりも多く給油する必要がある。欧州フォードでは、この点への配慮から4気筒エンジンを搭載していたが、現在は廃止されている。
マスタングがスポーツカーの原点に近い存在であることは言うまでもないが、これほど明白な好感度を持つ直接的なライバルもほとんどいない。そのパワートレインは、気筒数の少ないエンジンにはない魅力があり、後輪駆動のシャシーバランスも絶妙である。
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