最高のMモデルが得る2文字 BMW M3 CSへ試乗 プラス40ps マイナス20kg 前編
公開 : 2023.06.14 08:25
快適性を損なわずサーキットでの能力を向上
見た目では、リアバンパーの下でチタン製エグゾーストシステムが鈍く輝く。排気音のボリュームはM3 コンペティションより明らかに大きくなったが、社会性を欠くほどではないだろう。
ステアリングやサスペンションも、CS専用の改良が施されている。乗り心地の落ち着きを損なわずに、サーキットでの能力を高めるべく、ショックアブソーバーやコイルスプリング、アンチロールバーなどに手を加えたと、技術者のハッカーは説明する。
アルミホイールは、前後異径で軽量な専用品。フロントが19インチ、リアが20インチとなり、タイヤはピレリPゼロかミシュラン・パイロットスポーツ4Sのいずれかが提供される。筆者の試乗車には、ミシュランが装備されていた。
2種類が設定された理由は、小さくないであろう需要に応えるためだという。M3 CSは販売期間が限定されているものの、欧州市場では生産数が制限されるわけではない。
ボディまわりでは、ボンネットとバンパー、ディフューザーなどが専用品。トランクリッドにはスポイラーが載り、ルーフとサイドミラー・カバーはカーボンファイバー製になる。これらのアイテムにより、車重はM3 コンペティションより20kg削られた。
バネ下重量を削ることができるカーボンセラミック・ディスクブレーキは、英国では7295ポンド(約117万円)のオプション。試乗車には装備されていた。
この続きは後編にて。