ダイハツ・コペン
公開 : 2014.07.26 19:20 更新 : 2017.05.29 18:45
なにより印象的なのは、車内が圧倒的に静かなこと。先代コペンというとルーフ周りからミシミシ音が絶え間なく聞こえてくる印象があったけれど、新型ではミシリどころか、ミ……と鳴りだす気配すらない。外装の着せ替えコンセプトを可能にした「Dフレーム構造」によって設計された車体は、先代と比べて上下曲げ剛性で3倍、ねじり剛性で1.5倍を達成しているそうだが、感覚的にはさらにその倍ぐらいはあるのではないかと思うほどの剛性感である。
その高剛性シャシーの恩恵は運動性においても顕著に現れる。コーナーに高い速度で突っ込んでも、少しくらい早めにラフにスロットルを開けても、シャシーが強いためにストロークの大きなサスペンションがしっかりと機能し、フロントはもちろんリヤタイヤも路面を掴んで離さない。そのため駆動力が確実に路面に伝えられ、FFスポーツでありながら“4輪で走らせている”ことを実感できる。約20秒で開閉可能な電動ハードトップを開けてみても、その剛性感はほとんど変わらない。ドアのショルダーラインが高められたこともあって、オープン走行時での視覚的な剛性感も高められたことも特筆すべき点だ。
5段M/T車は、より高回転までエンジンを回しきる楽しみがより一層強調され、普通車を含めて従来のFFスポーツでは味わえなかった懐の深い走りっぷりが楽しめる。新型コペンの車両価格は税込みで200万円以下を目指すと発表されたが、もしそれが実現されたら、買わない理由を見つけるほうが難しい。
(文・佐橋健太郎 写真・田中秀宣)
ダイハツ・コペン
0-100km/h | na |
最高速度 | na |
参考燃費 | 22.2/25.2km/ℓ |
CO₂排出量 | na |
車両重量 | 850 |
エンジン型式 | 直3DOHCターボ, 658cc |
エンジン配置 | フロント横置き |
駆動方式 | 前輪駆動 |
最高出力 | 64ps/6400rpm |
最大最大トルク | 9.4kg-m/3200rpm |
馬力荷重比 | 75.3/73.6ps/t |
比出力 | 97.3ps/ℓ |
圧縮比 | na |
変速機 | 5段M/T/CVT |
全長 | na |
全幅 | na |
全高 | na |
ホイールベース | na |
燃料タンク容量 | na |
荷室容量 | na |