メルセデス・ベンツC111 電動ハイパーカーとして復活 ガルウィングドアに次世代モーター搭載

公開 : 2023.06.16 18:45

レーシングカーのようなインテリア

室内では、2つのシートのスクラブがフロアと一体化している。ペダル、F1スタイルのステアリング、シートバックは、ドライバーに適したドライビングポジションをとれるように調整されている。

フロントとリアのピクセルモチーフは、ダッシュボードのつや消しアルミニウムの周囲に取り入れられ、車両情報はメルセデスの最新ソフトウェアMBUXとAR機能を搭載したセンタータッチスクリーンに収められている。

メルセデス・ベンツ・ビジョン・ワン・イレブン
メルセデス・ベンツ・ビジョン・ワン・イレブン    メルセデス・ベンツ

シートのシルバーの張地は、ホワイトのファブリックとオレンジのレザーと組み合わさり、特徴的なカラーコンビネーションとなっている。

電気モーターをリアにコンパクトに収納することで、大きなラゲッジシェルフを確保。パフォーマンスと実用性の二面性を表している。

搭載される軸流モーターは、メルセデスとYasa社が量産化に向けて開発を進めているものだ。既存のモーターよりも出力やトルク特性に優れるだけでなく、幅の狭い設計のため、パッケージングに大きなメリットがある。

Yasa社によると、軸流モーターの重量は、メルセデスが現在のEVファミリーに使用しているユニットの3分の1に過ぎないという。

英オックスフォードに拠点を置く同社は、2021年からメルセデス・ベンツの100%子会社となっている。

メルセデス・ベンツはビジョン・ワン・イレブンの発表の場で、今後の市販車用の軸流モーターをドイツのベルリン・マリエンフェルデ工場で製造予定であることを明らかにした。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事