欧州で安全性評価の高いクルマ 30選 厳しいユーロNCAPで「5つ星」獲得したのは?
公開 : 2023.07.02 18:05 更新 : 2024.08.16 16:06
メルセデス・ベンツEQE
EQEは、Cクラスと同様、交通標識認識機能、個人情報を安全に保管するための指紋認証、緊急通報システムを標準装備している。「AMGライン・プレミアム」を選ぶと、ブラインドスポットモニター、レーンキーピングアシスト、130km/hまで自動的にブレーキをかける機能を備えたドライビングアシスタンス・パッケージが装備される。
プラス・パッケージでは、ステアリングの回避操作支援や、コーナリング時に自動的に減速する運転支援機能が提供される。EQEはユーロNCAPで5つ星を獲得しており、大人の乗員保護は95%、子供の乗員保護は91%となっている。
ジェネシスGV60
ジェネシスはヒョンデの高級車ブランドであり、GV60は初のバッテリーEVである。8つのエアバッグ、車線維持支援、ブラインドスポット衝突回避支援、リア・クロストラフィック支援、自動緊急ブレーキシステムを標準装備している。また、従来のサイドミラーをカメラシステム(ドア設置のOLEDモニター)に交換するオプションも用意されている。GV60はユーロNCAPで5つ星を獲得し、大人乗員保護は89%、子供乗員保護は87%であった。
キア・ニロ
ニロは、他のキア車と同様、車線逸脱時にドライバーに警告するレーンキープアシスト、カメラで前方車両に追従し、それに応じてブレーキや加速を行うレーンフォローアシスト、後方支援用のリア・クロストラフィック衝突警告、ブラインドスポット衝突警告などの安全機能をすべて備えているのが特徴的だ。大人乗員保護91%、子供乗員保護84%、総合評価5つ星を獲得している。
ポールスター2
ボルボ傘下の高級EVブランドの主力モデル、ポールスター2は、3つのレーダーユニット、5つのカメラ、12個のセンサーで周囲の環境を監視している。そして、車載コンピューターが収集した情報を処理し、危険を察知して衝突を未然に防ぐ。フロントのパネルグリルの下には、ポールスターの「スマートゾーン」が内蔵されており、レーダーを使って他の道路利用者や潜在的な危険を検知する。
ランオフロード・ミティゲーションは、64km/hから140km/hの速度間で車線を逸脱した場合、車線内に戻すようサポートする。ユーロNCAPはポールスター2に5つ星評価を与え、大人乗員保護93%、子供乗員保護89%とした。
ルーシッド・エア
米国の新興企業ルーシッド・モーターズは、ハンドリングを向上させるだけでなく、事故につながるバランスの崩れを防ぐために、駆動用バッテリーを戦略的に配置した。エアのフレームはボンデッドアルミニウムで構成され、優れた構造剛性を実現。キャビンは9つのエアバッグに囲まれ、飛散を防ぐラミネートガラスを採用している。ユーロNCAPでは5つ星を獲得し、大人乗員保護90%、子供乗員保護91%を誇る。