V6とATはトヨタ由来 ロータス・エヴォーラ 英国版中古車ガイド 信頼できる2+2 後編

公開 : 2023.07.01 08:26

新車時代のAUTOCARの評価は

エヴォーラは、乗り心地や操縦性、ブレーキが突出して素晴らしい。V6エンジンも必要以上の能力を備える。これだけを見れば、満点を与えてもいいだろう。

しかし、ロータスポルシェ911のライバルに位置するグランドツアラーとして、高めの価格を設定している。ケイマンではなく。長所との引き換えとして、多少の妥協を受け入れる必要もあるだろう。(2009年9月26日)

ロータス・エヴォーラ(2009〜2021年/英国仕様)
ロータス・エヴォーラ(2009〜2021年/英国仕様)

知っておくべきこと

2010年に、ロータスはスーパーチャージャーで過給させたエヴォーラ Sを投入。最高出力350ps、最大トルク40.7kg-mを誇った。2015年の400では、エーデルブロック社のインタークーラー付きスーパーチャージャーになり、400psと41.6kg-mを得ている。

2016年にスポーツ410が登場し、410psと42.7kg-mへ増強。2017年のGT430では430psと44.8kg-mまで強化された。さらに、モデル末期へ向けてGT410スポーツとGT430スポーツが続いた。

ロータス・エヴォーラ GT410(2020年式/英国仕様)
ロータス・エヴォーラ GT410(2020年式/英国仕様)

英国ではいくら払うべき?

2万5000ポンド(約437万円)〜2万9999ポンド(約524万円)

2009年式から2010年式で状態が悪くないエヴォーラなら、英国ではこの価格帯から。整備記録がしっかり残る例が殆ど。走行距離は4万8000kmから14万5000km程度と幅がある。

3万ポンド(約525万円)〜4万4999ポンド(約787万円)

状態の良い、2011年式以降のエヴォーラを英国では探せる。走行距離も短めになる。

4万5000ポンド(約788万円)以上

ロータス・エヴォーラ 3.5 V6(2011年式/英国仕様)
ロータス・エヴォーラ 3.5 V6(2011年式/英国仕様)

走行距離が短い、2015年式以降のエヴォーラをお望みなら、この価格帯から。2020年式や最終の2021年式の場合、英国では7万ポンド(約1225万円)前後は必要になる。

英国で掘り出し物を発見

ロータス・エヴォーラ 3.5 V6 登録:2011年 走行距離:2万7300km 価格:3万2895ポンド(約576万円)

オプションが充実した、ブラックのボディにゴールドのストライプが美しいJPSエディション。これまで2オーナーで、売り手は細心の注意でメンテナンスを施してきたと説明する。

サービスブックには、ロータスのディーラーや専門ガレージのスタンプがびっしり押されている。車検も2024年まで付くという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    オリバー・ヤング

    Oliver Young 

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

V6とATはトヨタ由来 ロータス・エヴォーラ 英国版中古車ガイド 信頼できる2+2の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事