アルピーヌ、EV用プラットフォームを独自開発 「A110」後継向け 他車にも採用か

公開 : 2023.06.20 06:45

アルピーヌは計画中の次期電動スポーツカーに、独自開発のプラットフォームを採用する意向を示しました。ロータスとの共同研究を中止し、アルピーヌは独自の道を歩むことになりました。

独自の道を歩むアルピーヌ

アルピーヌは、計画中の電動スポーツカー向けに独自のプラットフォームを開発し、複数のモデルの生産を目指す。親会社ルノー・グループのルカ・デ・メオCEOが明らかにした。

アルピーヌは電動ブランドへの移行を進める中で、5月にロータスとのスポーツカー生産に関する共同研究を中止すると発表。電動スポーツカーの将来性に疑問が残されていた。

アルピーヌとロータスは5月、電動スポーツカーの共同研究を中止した。(画像は予想レンダリングCG)
アルピーヌとロータスは5月、電動スポーツカーの共同研究を中止した。(画像は予想レンダリングCG)    AUTOCAR

デ・メオ氏は6月18日にフランスで開幕したパリ航空ショーで、ルノーの新型ラファールを公開した際、AUTOCARに「長い議論を経て、最終的に自分たちのプラットフォームを構築することに決めました」と語った。

同氏は、アルピーヌがこのプラットフォームから複数のモデルを作るだろうと述べたが、詳細は明らかにしなかった。アルピーヌは、6月26日に開催される投資家向けイベントで、将来のラインナップについて発表する予定だという。

アルピーヌのブランドCEOであるローラン・ロッシ氏は、来年のA290ホットハッチ)を皮切りに、2025年予定の「GT X-Over」(コンパクトクロスオーバー)まで、今後5年間で5台の新型車を発売すると述べている。さらに、2026年にはEVのスポーツカーを、その後、主に米国市場をターゲットとした2台の大型SUVを発売する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ニック・ギブス

    Nick Gibbs

    英国編集部ビジネス担当記者
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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