メルセデス・ベンツEクラス

4代目となるメルセデス・ベンツEクラスは、今やしっかりと予算の範囲内に収まっている。とはいえ最低でも2495ポンド(約45万円)が必要なので、このリストでは最も高価なクルマの1つではあるが、その分、広い室内空間とハイレベルの快適性が得られるだろう。Eクラスは格調高いクルマだ。

古さを感じさせないダッシュボードは、スクリーンに支配された現代のクルマと違って歓迎すべきものだ。エントリーグレードのSEでも、ヒーター付きフェイクレザーシート、パーキングセンサー、Bluetoothなどが装備されているが、上位のアバンギャルドになると、より高級感を得ることができる。走行距離が多いからと敬遠する必要はない。ディーゼル車の多くは、高速道路で楽に距離を積んできた。

メルセデス・ベンツEクラス
メルセデス・ベンツEクラス

ボルボS40

ボルボS40(2004~2012年)は、第2世代のフォード・フォーカスとプラットフォームを共有しており、兄弟車ほどのきらびやかなダイナミクスを期待してはいけないが、先代よりもはるかに運転が楽しくなっている。

製造品質は非常に高く、4気筒と5気筒のディーゼルをはじめ、エンジンの種類も充実している。当然のことながら、どのモデルにも安全装備と標準装備が豊富に備わっている。SEグレードの2.0Lディーゼルなら、S40に必要なものはすべて揃っているはずだ。

ボルボS40
ボルボS40

サーブ9-3

英国の中古車情報サイトで検索すると、サーブ9-3は走行距離25万km前後の個体の割合が高いことに気づく。それは、サーブ最期の世代の9-3に、昔ながらのDNAが引き継がれていることを証明するものだ。実際、9-3はサーブの最高傑作の1つだった。

走行距離よりも、コンディションで選ぶこと。大切にされてきた初期型もあるが、放置された後期型が見つかる可能性も高い。ツインターボの1.9 TTiDエンジンは、優れたパフォーマンスを発揮しながらも、日常的な使用では20km/hという現実的な燃費を実現している。

サーブ9-3
サーブ9-3

ホンダ・レジェンド

シルクが眼の前にあるのに、なぜコットンを手に入れるのか? ホンダ・レジェンドを宇宙から来たクルマに分類するのは無理があるかもしれないが、3.5L V6エンジンを搭載したシルクのように滑らかなセダンであり、欧州のディーゼル車の代替品として歓迎できるだろう。

豪華な標準装備の数々、スーパーハンドリングAWD、そして2005年でありながら運転支援システムも用意されている。優れた製造品質、個性的なキャビン、適度に主張するスタイリングが、このレジェンドのハイライトである。

ホンダ・レジェンド
ホンダ・レジェンド

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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