フォード・レンジャー 詳細データテスト 柔軟な操縦性 操舵はSUV並み 乗用に不満のないトラック

公開 : 2023.06.24 20:25  更新 : 2023.07.04 00:11

スペック

レイアウト

T6プラットフォームを用いる先代を徹底的に進化させた現行レンジャーは、スティールのラダーフレームにボディを載せる構造だ。

サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがリーフ・リジッド。前後重量配分は、実測で54:46だった。

エンジン

先代同様、T6プラットフォームを用いる現行レンジャー。前後重量配分は、実測で54:46だ。
先代同様、T6プラットフォームを用いる現行レンジャー。前後重量配分は、実測で54:46だ。

駆動方式:フロント縦置き四輪駆動
形式:直列4気筒1996ccツインターボ、ディーゼル
ブロック/ヘッド:鋳鉄/アルミニウム
ボア×ストローク:φ84.0×90.0mm
圧縮比:15.8:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:205ps/3750rpm
最大トルク:51.0kg-m/1720~2000rpm
エンジン許容回転数:4550rpm
馬力荷重比:91ps/t
トルク荷重比:22.8kg-m/t
エンジン比出力:102ps/L

ボディ/シャシー

全長:5370mm
ホイールベース:3270mm
オーバーハング(前):885mm
オーバーハング(後):1215mm

全幅(ミラー含む):2220mm
全幅(両ドア開き):3580mm

全高:1886mm
全高(開閉部位なし):1886mm

足元長さ(前席):最大1100mm
足元長さ(後席):730mm
座面~天井(前席):最大1050mm
座面~天井(後席):925mm

積載重量:1041kg

構造:スティールラダーシャシー/スティールボディ
車両重量:2243kg(公称値)/2348kg(実測値)
抗力係数:−
ホイール前・後:7.5Jx18
タイヤ前・後:255/65 R18 111H
グッドイヤーラングラー・テリトリーHT
スペアタイヤ:フルサイズ+アルミホイール

変速機

形式:10速AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:4.70/8.9 
2速:2.99/14.0 
3速:2.15/19.5 
4速:1.77/23.7 
5速:1.52/27.5
6速:1.28/32.8 
7速:1.00/41.8 
8速:0.85/49.1
9速:0.69/60.8 
10速:0.64/65.8 
最終減速比:3.55:1
副変速比:3.06:1   

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:10.2km/L
ツーリング:13.0km/L
動力性能計測時:6.3km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):9.3km/L
中速(郊外):11.6km/L
高速(高速道路):13.3km/L
超高速:10.4km/L
混合:11.2km/L

燃料タンク容量:80L
現実的な航続距離:818km
CO2排出量:234g/km

サスペンション

前:ダブルウィッシュボーン/コイルスプリング
後:リジッド/リーフスプリング

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.5回転
最小回転直径:12.9m

ブレーキ

前:332mm通気冷却式ディスク
後:302mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電動、センターコンソールにスイッチ設置

静粛性

アイドリング:42dBA
全開時(4速):73dBA
48km/h走行時:56dBA
80km/h走行時:62dBA
113km/h走行時:67dBA

安全装備

ABS/ESP/AEB(歩行者・自転車検知)/後退駐車アシスト+ブレーキング/LKA/死角モニタリング
Euro N CAP:5つ星
乗員保護性能:成人84%/子供90%
歩行者保護性能:74%
安全補助装置性能:84%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温17℃
0-30マイル/時(48km/h):3.4秒
0-40(64):5.1秒
0-50(80):7.2秒
0-60(97):9.8秒
0-70(113):13.3秒
0-80(129):18.3秒
0-90(145):24.8秒
0-100(161):36.1秒
0-402m発進加速:17.6秒(到達速度:126.8km/h)
0-1000m発進加速:32.5秒(到達速度:156.9km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
トヨタハイラックス2.8 D−4D GRスポーツ(2023年)
テスト条件:乾燥路面/気温7℃
0-30マイル/時(48km/h):3.6秒
0-40(64):5.2秒
0-50(80):7.3秒
0-60(97):10.0秒
0-70(113):13.1秒
0-80(129):16.9秒
0-90(145):23.0秒
0-100(161):31.7秒
0-402m発進加速:17.6秒(到達速度:130.8km/h)
0-1000m発進加速:32.2秒(到達速度:161.7km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):3.5秒(2速)/3.6秒(3速)/4.0秒(4速)

30-50(48-80):3.8秒(3速)/3.9秒(4速)/4.4秒(5速)/5.0秒(6速)

40-60(64-97):4.7秒(4速)/5.2秒(5速)/5.4秒(6速)/6.7秒(7速)/9.8秒(8速)

50-70(80-113):6.3秒(5速)/6.4秒(6速)/7.3秒(7速)/8.8秒(8速)/16.1秒(9速)

60-80(97-129):7.7秒(6速)/8.8秒(7速)/10.0秒(8速)/14.1秒(9速)

70-90(113-145):13.6秒(6速)/11.6秒(7速)/12.2秒(8速)

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温17℃
30-0マイル/時(48km/h):9.8m
50-0マイル/時(64km/h):27.4m
70-0マイル/時(80km/h):55.1m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.95秒

ライバルの制動距離

トヨタ・ハイラックス2.8 D-4D GRスポーツ(2023年)
テスト条件:乾燥路面/気温7℃
0-0マイル/時(48km/h):9.9m
50-0マイル/時(64km/h):27.2m
70-0マイル/時(80km/h):53.4m

各ギアの最高速

1速:40.2km/h(4550rpm)
2速:64.4km/h(4550rpm)
3速:88.5km/h(4550rpm)
4速:107.8km/h(4550rpm)
5速:125.5km/h(4550rpm)
6速:149.7km/h(4550rpm)
7速:180.2km/h(4305rpm)
8速:180.2km/h(3677rpm)
9速:180.2km/h(2966rpm)
10速(公称値):180.2km/h(2738rpm)

10速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1711rpm/1956rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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