脱・箱型! トヨタ新型「アルファード」の価格/サイズ/内装は? ヴェルファイアに2.4Lターボも

公開 : 2023.06.22 07:15  更新 : 2023.06.29 00:13

「アルファード」がフルモデルチェンジ! 箱型のイメージを刷新するスタイリングで登場。価格・スペック・2列目&3列目シートを解説しましょう。

高級ミニバン フルモデルチェンジ!

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

トヨタが、LLクラス・ミニバンのアルファードヴェルファイアをフルモデルチェンジした。

アルファードは、ミニバンブームの2002年に高級志向のユーザーに向けた「トヨタの最高級ミニバン」として誕生。2008年には2代目に進化し、より個性を求めるユーザーのニーズに応えるべく「ちょい悪弟」のヴェルファイアが加わった。

新型アルファード・エグゼクティブラウンジ(プレシャスレオブロンド)
新型アルファード・エグゼクティブラウンジ(プレシャスレオブロンド)    前田惠介

今回の新型で、アルファードは4代目、ヴェルファイアは3代目となる。

まだまだ世界的にSUVブームは続いており、日本でも軽から高級車まで、人気の中心はSUVといっても過言ではない。それでも日本ではSUVに対抗するボディタイプとして、ミニバンが健闘していることは否めない。

とくに、LLクラスと呼ばれるミニバンは、企業のVIPや政治家、相撲力士をはじめとするスポーツマンなどからサルーンに代わるクルマとして愛用者が増えている。その始まりは、トヨタの会長となった豊田章男氏らしいのだが……。

SUVに押されているとはいえ、ホンダオデッセイを今秋には復活させるし、レクサスも最高級ミニバンのLMを日本に初導入する。そして、アルヴェルのライバルである日産エルグランドも全面刷新の噂が流れている。

このように高級ミニバンが再注目されている状況だが、トヨタは「新型は大型高級サルーン」を目指すという。

サイズ判明 筋肉質なスタイリングに

新型アルファードのボディサイズは、全長4995×全幅1850×全高1935mm、ホイールベースは3000mm。

従来型より全長こそ長くなっているものの、一般的な機械式駐車場の制限サイズ(全長5000×全幅1850mm以下)に収まる外寸を維持して、それ以外はホイールベースも含めて変わっていない。

ボディサイドの抑揚は従来型の倍以上に深いという。写真は新型アルファード・エグゼクティブラウンジ。
ボディサイドの抑揚は従来型の倍以上に深いという。写真は新型アルファード・エグゼクティブラウンジ。    前田惠介

全体的なカタマリ感を意識し、あたかも“闘牛が躍動している”ようなデザインに取り組んだという。

フロントには突進するような力強さを生み出すべく、エンブレム部分が最先端になる逆傾斜の形状とし、ボディサイドは、地面を蹴り出す力強さを感じられるようダイナミックに凹凸を持たせている。

ミニバンというと車体側面が平面の「箱型」と思われがちだが、そうならないように抑揚を持たせているが、これは従来型に比べて倍以上の凹凸が与えられているという。

また、従来型では、アルヴェルの兄弟の顔つきはヘッドランプからグリル、バンパーに至るまで差別化が図られていたが、新型では遠目に見ると違いが分かりにくい。

それでも近くで見比べてみると、横桟基調のグリル、ヘッドランプ、バンパースポイラーの形状などは意匠が変更されている。

記事に関わった人々

  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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