脱・箱型! トヨタ新型「アルファード」の価格/サイズ/内装は? ヴェルファイアに2.4Lターボも

公開 : 2023.06.22 07:15  更新 : 2023.06.29 00:13

TNGAを採用 注目の装備は?

新型アルファードヴェルファイアでは、プラットフォームを刷新。TNGAプラットフォーム(GA-K)をミニバン用に最適化した。

またロッカーをストレート構造とし、同時に車体底部の後方にブレースをV字型に設けることで、車両剛性を約50%アップした。

アルファード・エグゼクティブラウンジの2列目内装
アルファード・エグゼクティブラウンジの2列目内装    前田惠介

加えて構造用接着剤を、乗員の足元付近には高減衰タイプのものを、車両後方のねじれ等が生じやすい箇所には高剛性タイプのものを最適に塗布。ボディの変形を効果的に抑制し、優れた操縦安定性と乗り心地を実現した。

安全&快適装備は、トヨタの最高級ミニバンにふさわしく充実しているが、ミニバンならではの装備としては、スーパーロングオーバーヘッドコンソールがある。

これは、従来は天井の左右などに点在していた照明・各種スイッチ類、エアコン吹出し口などの機能を天井中央に集約。反対側の窓を開閉したり照明を調節できるなど、後席のどこにいても使いやすい操作性を実現した。

また、子ども・高齢者の乗降性を高めるため、スライドドア部のユニバーサルステップをトヨタとして初めて右側にも採用。

ドアの開閉に連動して地上から約220mmの位置にステップが現れ、1歩目の高さが下がる。

さらに、ムーンルーフのシェードは、空を観たい・日差しを遮りたいといったユーザーごとの希望を同時に叶えられるよう左右独立タイプを採用した。

「ヴェルファイア」だけの違い

従来型のアルヴェルは、2車種の販売に大きな差がついている。2015年からの累計では約7:3の割合だったが、2022年の台数は、アルファードの約6万台に対し、ヴェルファイアは約2000台にまで落ち込んでしまった。

そこで、新型ではヴェルファイアの差別化を図るため、デザインにとどまらず走りの面でも「運転する喜び」を感じられるような“個性”が与えられた。

新型ヴェルファイアZプレミア(ブラック/2.4Lターボ)
新型ヴェルファイアZプレミア(ブラック/2.4Lターボ)    トヨタ

その1つが、前述の2.4Lターボエンジン(279ps/43.8kg-m)だ。

高い加速応答性能と十分な駆動力を持ち、アクセルペダルの操作に対して気持ちよく加速。従来型3.5L V6に対して低速度域のトルクを増大し、加えてペダルストロークを短くしたことで、少ない操作量でも車両の重さを感じさせない力強い加速を実現する。

さらに専用のサスペンション・チューニングやボディ補強を施した。また、ラジエターサポートとサイドメンバーを繋ぐヴェルファイア専用のボディ剛性部品を追加し、走り出しから車両がしっかり動く応答性の良さを実現。

加えて、ヴェルファイア専用の「Zプレミア」グレードを設定した。黒色の「漆黒メッキ」を基調とした金属加飾により、アグレッシブでありながら、モダンで上質なデザインを採用している。

記事に関わった人々

  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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