アルファード/ヴェルファイア新旧比較 大幅値上げ はっきり差別化 色/グレード大幅減
公開 : 2023.06.22 11:57
トヨタ・アルファード/ヴェルファイアを、従来型と新型で比較しました。両者の差別化や大幅な値上げ、色やグレードの削減が浮き彫りになりました。
アルファード/ヴェルファイア新旧比較
2023年6月21日に新型モデルが発表となった、トヨタの高級ミニバンであるアルファード/ヴェルファイア。
アルファードは4代目、ヴェルファイアは3代目となるが、従来型との違いをチェックしてみたい。
まず大きく変わったと言えるのが、両車の立ち位置だろう。今までアルファードとヴェルファイアは完全な兄弟車として、主に内外装の意匠で差別化を図ってきた。しかし新型では兄弟車関係であることは継続しながらも、搭載エンジンのラインナップなどで明確な違いを打ち出してきたのだ。
両車ともハイブリッドモデルについては2.5L+モーターのシリーズパラレルハイブリッドシステムを搭載するのは共通ながら、ガソリンモデルについてはアルファードが従来型にも搭載されていた直列4気筒の2.5Lエンジンを採用しているのに対し、ヴェルファイアはダイナミックフォースエンジンの直列4気筒2.4Lターボエンジンを搭載し、フロントパフォーマンスブレースを装着(ハイブリッド含む全車)し、専用のサスペンションチューニングを施すという明確な違いを打ち出している。
なお従来型との比較となると、2.5Lガソリンエンジンは従来型と変わらない。一方2.5Lハイブリッドは排気量は変わらないが、エンジンはダイナミックフォースエンジンになり、モーターも置き換えられた。
そして従来型にあった3.5L V6ガソリンは廃止となり、その代わりに2.5Lターボが追加された形となっている。
ボディサイズはほとんど変わらず
従来型でも十分すぎる広さを持ち合わせていたこともあってか、ボディサイズは新型でもほとんど変更はなし。
従来型は全長4950mm×全幅1850mm×全高1950mm(エアロ仕様)となっていたが、新型のボディサイズは全長4995mm×全幅1850mm×全高1945mm(17インチ仕様は1935mm)とわずかに全長が長くなった以外はほぼ同一の数字となっている。
ただし、車両重量は従来型よりも重くなっており、最も軽量なアルファードの2.5Lガソリン2WDモデルでも2060kgと堂々の2t超。従来型の最軽量モデルは1920kgだったので、一気に100kg以上の重量増ということになった。
そして、その重量増に対応するためか、ホイールは従来型のP.C.D.114.3の5穴仕様から、P.C.D.120の5穴へと変更され、タイヤの外径も従来型よりも一回り大きなサイズとなった。
そのため、従来型ユーザーはそれまで使用していたホイールはもちろん、スタッドレスタイヤなども使い回しができないという点は悩ましい問題となりそうだ。
一方、燃費性能は重量増があったにもかかわらず、ハイブリッドモデル(2WD)は17.5-17.7km/L(従来型は14.8km/L)と大幅に良化。ガソリンモデル(2WD)でも2.5L自然吸気仕様が10.6km/L(従来型2.5L自然吸気は10.6-10.8km/L)と、3.5LV6の代わりとなる2.5Lターボモデル(2WD)で10.3km/L(従来型は9.9-10.2km/L、どちらもハイオク仕様)でほぼ同等の性能を有している。