ロータス・エリーゼ後継 アルピーヌと袂を分かち独自開発 軽量EVスポーツカー、2026年発売へ
公開 : 2023.06.22 18:05
ロータスらしいEVスポーツとは
タイプ135における最優先事項は、軽量で親しみやすいパフォーマンスというロータスらしさを忠実に再現することだ。ウィンドルは、タイプ135に採用されるバッテリー縦積み方式が、「スポーツカーのフィーリングを可能にしながら、慣れ親しんだヨー・コントロールと安定性」を実現すると述べている。ちなみに、このレイアウトはエリーゼをベースとする初代テスラ・ロードスターにも採用されたが、ホイールベースはエリーゼより50mmだけ長い。
床下にバッテリーを搭載すると、シート高が100mmほど高くなり、全高もまた高くなるが、この縦積み方式では、ガソリンエンジン搭載のロータスのスポーツカーのように、ドライバーを地面に近い位置に座らせることができる。
ダイナミクスを優先する一方で、日常の使い勝手を犠牲にすることはない。このプラットフォームに搭載されるバッテリーは最小でも66.4kWhで、軽量な2シーターなら約480kmの航続距離を実現できる。より大型の99.6kWhバッテリーは、航続距離を700km近くまで伸ばすことができる。
また、800Vの充電ハードウェアが搭載され、高出力の超急速充電器に対応する。
ウインドル氏は、Eスポーツ・プラットフォームを採用する他のクルマの詳細については口を閉ざしたが、「ロータスは単一モデルのメーカーであってはならない」とし、「複数のセグメント」で明確なスポーツモデルのラインナップを構築すると述べた。
引退したすべてのモデルが必ずしもEVに置き換えられるわけではないが、プラットフォームは2650mmのホイールベースを持つ後輪駆動4シーターにも対応していることから、エヴォーラの電動後継車の開発も技術的には可能だろう。
現在、ロータスではタイプ135開発が最優先課題となっているため、大型スポーツカーの可能性についての詳細は明らかではないが、エミーラの電動後継車としてダイナミクスと洗練性を両立したモデルも出てくるかもしれない。
Eスポーツ・プラットフォームで対応する最高出力について、ウィンドル氏は885ps(ランボルギーニ・シアンより大きい)の実現も「余地はある」と語ったが、それがどのようなものかは明かさなかった。
画像 ロータスの軽量スポーツカー、電動化時代へ移行【ロータス・エリーゼとロータス・エキシージを写真でじっくり見る】 全51枚