可動式ヘッドライトを採用した名車 50選 前編 もう見られない最高に格好いいギミック

公開 : 2023.07.08 18:05

シボレーカマロ(1966年)

フォードマスタングへのシボレーの対抗馬として、1966年に発売された標準的なカマロには、隠しヘッドライトは付いていなかった。しかし、購入時にさまざまなオプションが用意されており、その中にポップアップライト付きの「RS」パッケージがあった。RSパッケージはカマロの全車に装着可能で、フロントエンドの印象を大きく変え、より威嚇的な外観とすることができる。

シボレー・カマロ(1966年)
シボレー・カマロ(1966年)

オールズモビル・トロネード(1966年)

オールズモビル・トロネードは、最高出力385psのV8エンジンを搭載しながらも、後輪駆動全盛期にあえて前輪駆動を採用した点が大きな特徴である。7.0L V8は65kg-mのトルクを発生し、ステアリング操作とともに前輪に伝達される。ハンドリングは予想通り酷かったが、少なくともフロントエンドのデザインはすっきりしていた。

オールズモビル・トロネード(1966年)
オールズモビル・トロネード(1966年)

マトラM530(1967年)

マトラM530は、マトラ・ランチョやルノー・エスパスを手がけた元シムカのデザイナー、フィリップ・ゲドン氏がデザインした、最も風変わりなスポーツカーの1つである。フォード製の1.7L V4エンジンをミドマウントし、1973年まで約1万台が生産された。

マトラM530(1967年)
マトラM530(1967年)

トヨタ2000GT(1967年)

ヤマハが開発し、トヨタが生産した2000GT。ジャガーEタイプを彷彿とさせる長いボンネット、すぼまったノーズ、ファストバックのリアに、最高出力150psの2.0Lツインカム直6を搭載。 しかし、宿敵ジャガーよりもはるかに高価で、その結果、販売は伸び悩んだ。

1970年までにわずか351台の2000GTが生産されたが、日本初の本格的なスポーツカーとして歴史の名を刻んだ。

トヨタ2000GT(1967年)
トヨタ2000GT(1967年)

マーキュリー・クーガー(1967年)

マーキュリーは現在では消滅しているが、1938年にフォードが手頃な価格のプレミアムカーを生産するために設立したブランドだ。最も売れたモデルはクーガーで、マスタングに代わる高級車として1967年に登場し、パワートレインにはV8エンジンのみが与えられた。当時の多くの米国車と同様に、ヘッドライトは飛び出すのではなく、回転して点灯するタイプが標準装備されていた。

マーキュリー・クーガー(1967年)
マーキュリー・クーガー(1967年)

シボレー・コルベットC3(1968年式)

コルベットC2、C3、C4、C5は、いずれもここに掲載する価値があったが、紙面の都合で1台だけしか紹介できないため、独断と偏見でC3を選んだ。C3はコルベットの中で最も長命なモデルであり、そのセンセーショナルなデザインは、今見ても信じられないほどドラマチックに映る。その主な要因は、強調されたフェンダーと隠されたヘッドライトを持つV字型ノーズであろう。コルベットC3には、生涯を通じて21種類ものエンジンが用意されたが、そのどれもがV8だった。

シボレー・コルベットC3(1968年式)
シボレー・コルベットC3(1968年式)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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