可動式ヘッドライトを採用した名車 50選 後編 もう見られない最高に格好いいギミック
公開 : 2023.07.08 18:25
可動式ヘッドライトの始まりは1935年の「コード810」というクルマでした。その後、1960年代から2000年代前半にかけてさまざまな車種に採用され、一世を風靡しました。その中から最高の50台を紹介します。
もくじ
ーブリックリンSV-1(1974年)
ーランボルギーニ・カウンタック(1974年)
ートライアンフTR7(1975年)
ーポルシェ924(1975年)
ーロータス・エスプリ(1976年)
ーポルシェ928(1977年)
ーマツダRX-7(1978年)
ーAC 3000ME(1979年)
ーアストン マーティン・ブルドック(1980年)
ーTVRタスミン(1980年)
ートヨタ・スープラ(1981年)
ーホンダ・プレリュード(1983年)
ーポンティアック・フィエロ(1983年)
ートヨタMR2(1984年)
ースバルXT(1985年)
ーボルボ480ES(1986年)
ーヴェンチュリ・アトランティック(1986年)
ービュイック・リアッタ(1988年)
ーフォード・プローブ(1988年)
ーBMW 8シリーズ(1989年)
ーパンサー・ソロ(1989年)
ーマツダMX-5(1989年)
ーベクターW8(1989年)
ーホンダNSX(1990年)
ーリライアント・シミターSST(1990年)
ーアルピーヌA610(1991年)
ーチゼータV16T(1991年)
ージャガーXJ220(1992年)
ーサターンSC(1992年)
ーアレス・プロジェット・ウーノ(2018年)
ブリックリンSV-1(1974年)
実業家マルコム・ブリックリン氏は、安全性を重視した手頃な価格のスポーツカーを作ろうと考えた。SV-1は「Safety Vehicle 1」の略で、続編を作るつもりだったと思われる。しかし、V8エンジンを搭載したSV-1は、衝撃的な製造品質、非現実的な高価格、平凡な動力性能など、多くの問題を抱えていた。それにもかかわらず、1975年から76年のわずか2年間で、約3000台が生産された。
ランボルギーニ・カウンタック(1974年)
ミウラのヘッドライトが前方に反転するのに対し、カウンタックのヘッドライトは上方に飛び出すリトラクタブル方式だ。このライトのおかげで、史上最も野性的なデザインのスーパーカーがこれほど素晴らしい姿になったのである。後に登場したディアブロも当初はリトラクタブルライトを装備していたが、空力特性を改善するために通常のライトユニットに変更された。
トライアンフTR7(1975年)
TR7が登場するまでのトライアンフの「TR」シリーズは、いずれもストレートなボディラインとトルクフルなエンジンを備えた、胸板の厚いスポーツカーであった。TR6では2.5L直6を搭載していたが、ハリス・マン氏がデザインしたTR7は、2.0L 4気筒とウェッジシェイプデザイン、当初はクーペボディのみというかなり衝撃的なものだった。コンバーチブルが登場したのは、生産終了間近になってからだった。
ポルシェ924(1975年)
ポルシェで初めてポップアップ式ヘッドライトを採用したのは、1969年に発表された914だ。多くの人はニッチなスポーツモデルと見ており、15万台ほどしか販売されなかった。フォルクスワーゲンとポルシェの共同事業として構想されたが、914が発表されるまでにフォルクスワーゲンの熱は冷め、ポルシェは単独で乗り切ることになった。
ロータス・エスプリ(1976年)
ロータス・エスプリは、ジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインし、後にピーター・スティーブンス氏がポップアップ式ヘッドライトを引き継いで改良した。後のモデルにはV8エンジンが搭載されたが、ジウジアーロ氏がデザインしたオリジナルモデルはすべて、排気量2.0Lまたは2.2Lの4気筒エンジンをミドマウントで搭載している。
ポルシェ928(1977年)
1978年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたポルシェ928は、911の後継車として計画されたが、技術的な素晴らしさにもかかわらず、その使命を果たせなかった。フロントマウントのV8は、トランスアクスルと組み合わされ、パッケージングと重量配分を改善。ボディシェルは亜鉛メッキされ、ボディカラー同色のプラスチックバンパーはフラッシュ式になったが、コストがかかりすぎ、911との差は圧倒的だった。928の販売は18年間続いたが、その間に作られたのは6万1000台ほどだった。
画像 画像で見る可動式ライトの名車たち:輸入車編【ジャガーXJ220、フェラーリ356 GT4 BB、ポルシェ924など】 全95枚