マツダRX-7(1978年)

もしマツダが3世代に渡るRX-7にポップアップ式ヘッドライトを装着していなかったら、それは史上最大の機会損失になっていただろう。なぜなら、RX-7に搭載されたロータリーエンジンは、ここで紹介する他車のピストンエンジンよりもはるかにコンパクトであり、その結果、ボンネットラインをより低くすることができたからだ。1978年から1985年にかけて生産された初代RX-7は、47万台以上が生産されたが、エンジンやボディが脆弱で、現存するものはほとんどない。

マツダRX-7(1978年)
マツダRX-7(1978年)

AC 3000ME(1979年)

1973年のロンドン・モーターショーでディアボロとして発表され、当初はオースチン・マキシのエンジンを搭載していた。そこから、フォード製エセックスV6エンジンを搭載したプラスチック製スポーツカーが完成するまでにさらに6年を要した。この時点で、3000MEは絶望的に時代遅れとなり、わずか71台が生産れ、さらに30台がスコットランドで作られた後にプロジェクトは閉鎖された。

AC 3000ME(1979年)
AC 3000ME(1979年)

アストン マーティン・ブルドック(1980年)

写真のように、ブルドッグのライトは飛び出すのではなく、前のパネルが下がることで、横に並んだ5つのライトが現れるというデザインになっている。ラゴンダのデザイナーであるウィリアム・タウンズ氏が、最速のクルマを目指し、アストンの伝説的な5.3L V8をツインターボ化して世に放たれたものである。何台も作られる予定だったが、最終的に1台だけ作られ、現在はレストアされている。

アストン マーティン・ブルドック(1980年)
アストン マーティン・ブルドック(1980年)

TVRタスミン(1980年)

曲線的で速く、手頃な価格のライトウェイトスポーツカーを何年も作り続けてきたTVRは、1970年代の暮れに、ウェッジにすべてを賭けることにした。英ブラックプールを拠点とするTVRにとって新しい時代であり、当時、タスミン(特にV8エンジンを搭載したモデル)は価格に見合ったパフォーマンスを発揮していた。ウェッジは何年も受け入れられなかったが、今では半ば伝説となっている。

TVRタスミン(1980年)
TVRタスミン(1980年)

トヨタスープラ(1981年)

セリカ・スープラとして販売された初代スープラは、従来型のヘッドライトを備えている。しかし、2代目となる新型では、見た目も走りも、よりエキサイティングになった。2.0Lまたは2.8Lの直6エンジンを搭載し、トランスミッションは5速MTまたは4速ATで、スポーツカーというよりグランドツアラーであったことがわかる。

トヨタ・スープラ(1981年)
トヨタ・スープラ(1981年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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