可動式ヘッドライトを採用した名車 50選 後編 もう見られない最高に格好いいギミック
公開 : 2023.07.08 18:25
マツダRX-7(1978年)
もしマツダが3世代に渡るRX-7にポップアップ式ヘッドライトを装着していなかったら、それは史上最大の機会損失になっていただろう。なぜなら、RX-7に搭載されたロータリーエンジンは、ここで紹介する他車のピストンエンジンよりもはるかにコンパクトであり、その結果、ボンネットラインをより低くすることができたからだ。1978年から1985年にかけて生産された初代RX-7は、47万台以上が生産されたが、エンジンやボディが脆弱で、現存するものはほとんどない。
AC 3000ME(1979年)
1973年のロンドン・モーターショーでディアボロとして発表され、当初はオースチン・マキシのエンジンを搭載していた。そこから、フォード製エセックスV6エンジンを搭載したプラスチック製スポーツカーが完成するまでにさらに6年を要した。この時点で、3000MEは絶望的に時代遅れとなり、わずか71台が生産れ、さらに30台がスコットランドで作られた後にプロジェクトは閉鎖された。
アストン マーティン・ブルドック(1980年)
写真のように、ブルドッグのライトは飛び出すのではなく、前のパネルが下がることで、横に並んだ5つのライトが現れるというデザインになっている。ラゴンダのデザイナーであるウィリアム・タウンズ氏が、最速のクルマを目指し、アストンの伝説的な5.3L V8をツインターボ化して世に放たれたものである。何台も作られる予定だったが、最終的に1台だけ作られ、現在はレストアされている。
TVRタスミン(1980年)
曲線的で速く、手頃な価格のライトウェイトスポーツカーを何年も作り続けてきたTVRは、1970年代の暮れに、ウェッジにすべてを賭けることにした。英ブラックプールを拠点とするTVRにとって新しい時代であり、当時、タスミン(特にV8エンジンを搭載したモデル)は価格に見合ったパフォーマンスを発揮していた。ウェッジは何年も受け入れられなかったが、今では半ば伝説となっている。
トヨタ・スープラ(1981年)
セリカ・スープラとして販売された初代スープラは、従来型のヘッドライトを備えている。しかし、2代目となる新型では、見た目も走りも、よりエキサイティングになった。2.0Lまたは2.8Lの直6エンジンを搭載し、トランスミッションは5速MTまたは4速ATで、スポーツカーというよりグランドツアラーであったことがわかる。
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