可動式ヘッドライトを採用した名車 50選 後編 もう見られない最高に格好いいギミック
公開 : 2023.07.08 18:25
ホンダNSX(1990年)
ホンダNSXは、スーパーカーの進化におけるターニングポイントに他ならない。信頼性、使いやすさ、そして俊敏性において新時代を切り開いたのであり、特に後者は先駆的なアルミニウム構造の採用によるものである。当初は3.0L V6をミドマウントしていたが、後に3.2Lユニットが追加され、オートマチック・トランスミッション、タルガトップのオプション、そしてポップアップ式ヘッドライトに代わって固定式のヘッドライトが採用された。
リライアント・シミターSST(1990年)
リライアント・シミターSS1は、ジョバンニ・ミケロッティ氏が生前にデザインした最後のクルマで、その不格好なスタイリングゆえに素晴らしいスワンソングとは言いづらい。しかし1990年、シミターSSTにアップデートされ、それまでのフリップフォワード式から従来のポップアップ式ヘッドライトに変更された。その後、セイバーとしてさらに改良され、見栄えが良くなった。
アルピーヌA610(1991年)
アルピーヌは、ルノーの部品を使用する独立系自動車メーカーとしてスタートしたが、A610が登場する頃には、ルノー帝国の一員となっていた。3.0L V6ターボをリアに搭載したA610は、速くて見栄えも良かったが、最大のライバルであるポルシェに対抗できるほどの完成度は持っていなかった。
チゼータV16T(1991年)
1980年代後半、お金に余裕があり、過激なスーパーカーを手に入れたいと願う裕福なエンスージアストが溢れていた時代に考案されたチゼータV16T。大排気量の6.0L V16エンジンを横置きに搭載しており、これは3.0L V8を2つ繋ぎ合わせたものである。その結果、最高出力は568ps、最高速度は約320km/hに達した。……とはいえ、今回はエンジンのことは忘れて、このヘッドライトに注目して欲しい。
ジャガーXJ220(1992年)
マクラーレンF1が登場するまで、ジャガーXJ220はミドマウントの3.5L V6ツインターボにより、最高速度341km/h(212.3 mph)という世界最速の市販車となった時期があった。キース・ヘルフェット氏率いるチームがデザインしたXJ220は、ポップアップ式ではなく、ドロップダウン式のパネルでヘッドライトが現れるタイプで、どの角度から見てもゴージャスな印象を与えるクルマである。
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