サターンSC(1992年)

GMのサターンプロジェクトは1982年にスタートしたが、最初のクルマが発売されたのは1990年である。2010年になると、採算がとれなくなり、同部門は閉鎖された。このSCは、1990年に登場したSシリーズの中でも数少ない、見栄えの良いクルマであった。フェイスリフト後は、ポップアップ式ではなく固定式のヘッドライトが装着されたため、あらゆる角度から見てもスタイル的には失敗だった。

サターンSC(1992年)
サターンSC(1992年)

アレス・プロジェット・ウーノ(2018年)

ポップアップ式ヘッドライトが歴史上の遺産になったと思われた矢先、アレス・デザインはクラシックカーを再解釈する新シリーズの第一弾を発表した。プロジェット・ウーノと呼ばれる21世紀のデ・トマソ・パンテーラで、ランボルギーニウラカンから調達した最高出力660psの5.2L V10エンジンを使用し、最高速度323km/hを実現した。アレス・デザインは、このプロジェット・ウーノを21台までしか生産しないため、現在の安全規制を遵守する必要がないのだ。

アレス・プロジェット・ウーノ(2018年)
アレス・プロジェット・ウーノ(2018年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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