新レーダー波の移動オービス「MSSS」を探知、その仕組みは? スーパーキャットLS730登場

公開 : 2023.06.24 11:15

「移動オービス」のなかでも、新レーダー波を使う「MSSS」を見つけてくれる探知機が登場。どのような仕組みなのか、確認しておきましょう。

レーザー&レーダー探知機の基礎知識

業界で初めて新レーダー波「移動オービスMSSS」の警報をしてくれるレーザー&レーダー探知機が、ユピテルのスーパーキャット(2023年モデル)だ。

速度違反の自動取締り装置「オービス」には、“レーダー波”を用いるものと、“レーザー光”を使うものという2種類がある。

MSSSに対応するユピテルのスーパーキャットLS730。アンテナと本体が別体式の2ピース構成だ。
MSSSに対応するユピテルのスーパーキャットLS730。アンテナと本体が別体式の2ピース構成だ。    ユピテル

なかでも“レーザー光”による取締りが増えてきたことから、多くのメーカーが「レーザー&レーダー探知機」というタイプを送り出している。

そして、“レーダー波”を用いるオービスにも「MSSS」という新しいものが登場した。

MSSSは周波数「可変」式の取締り装置。複数の周波数を使用しているので、従来のレーダー探知機では警告できない場合があるのだ。

こうした新レーダー波の移動オービス「MSSS」に対応する探知機が、最新のスーパーキャット・シリーズなのである。

ユピテル独自の調査が、その差を生む

同シリーズには「ワンボディ型」と「セパレート型」の2種類があり、ここで紹介するのは、アンテナ部と本体が別体となる後者の「LS730」。

本体は3.6インチの大型の液晶画面(静電式タッチパネル)。ここに地図が表示されてオービスの位置を示す。

ユピテルによる新レーダー波の説明映像。複数の周波数を使って取締りをするので、従来のレーダー探知機では探知・警報ができない場合がある。
ユピテルによる新レーダー波の説明映像。複数の周波数を使って取締りをするので、従来のレーダー探知機では探知・警報ができない場合がある。    ユピテル

手元に本体を設置できるからタッチパネルを操作しやすいことで支持されている。

別体のアンテナ部は、遮蔽物のない場所に配置すればいい。

注目の「MSSS」の探知については、ユピテル独自の調査によって受信する周波数の範囲を拡大して、MSSSの警報を実現。

取締りに使われるKバンド帯域の複数の周波数に対応するという。

また、レーザー方式についても、微弱なレーザー光も逃さないエスフェリックレンズと専用高利得アンプICの採用により、他メーカー製をしのぐ広範囲(水平約60°)を探知。同社は「今後増加するレーザー式移動オービスにも安心」と紹介している。

ユピテルのスーパーキャット「LS730」はオープン価格。シガープラグコードと電源直結コードを付属している。

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