トヨタ新型「C-HR」 7年目のフルモデルチェンジ 個性派SUVが築いた独自のポジションとは
公開 : 2023.06.26 16:07 更新 : 2023.06.26 22:30
小型SUV人気 ライバルは身内?
初代C-HRが発売されて以来、早くも7年近い月日が流れた。その間に、国産車・輸入車とも、多くのコンパクトSUVが日本市場に投入されている。
C-HRのメーカーであるトヨタにおいても、2019年には「ライズ」、2020年には「ヤリス・クロス」、そして2021年には「カローラ・クロス」と、近いクラスのSUVが次々と登場し、トヨタ内でのカニバリズムが起きてきたことも否めない。
C-HRの最大のセールスポイントは、その“斬新なスタイリング”とGRスポーツに代表されるような“走りの良さ”であった。
しかし、それがウイークポイントにもなっていったとも言える。その独特のスタイルゆえ、ライバルに比べるとリアシートはヘッド&フットスペースとも不足しており、ラゲッジスペースもRVとして考えれば広くはない。また、クロスオーバーを求めるユーザーは、必ずしもスポーティな走りには期待していない。
それゆえ、RV本来の使い方を求めるユーザーは正統派のクロスオーバーSUVへと移っていき、C-HRの人気も下火へと向かっていく。つまり、トヨタにおけるヤリス・クロスの人気は、C-HRの不人気の裏返しでもあるのだ。