新型トヨタC-HR 初公開 人気SUVの2代目、高級感と先進技術を強化 PHEVも初導入
公開 : 2023.06.26 17:11 更新 : 2023.06.26 17:14
64色の室内照明も デジタル機能強化
インテリアは高級感と先進性に重点を置いている。
12.3インチのデジタルメーターディスプレイと、12.3インチのインフォテインメント・タッチスクリーン(ベースグレードは8.0インチ)が採用され、運転支援システムなど使用頻度の高い機能を目立たせるなど、ドライバーの好みに応じたカスタマイズも可能だという。
また、ディスプレイのカラーやフォント、マルチメディア表示画面などに一貫性を持たせることで、使いやすさと質感を高めている。
アップル・カープレイとアンドロイド・オートのワイヤレス接続機能を搭載し、デジタルキーにも対応(2024年以降)。携帯電話を持っているだけでキーの解除やエンジン始動が可能になった。スマートフォンアプリから冷暖房などの遠隔操作や、車外からのリモート駐車もできる。
大きな特徴の1つとして、最大64色のアンビエントライトの導入が挙げられる。時間帯を反映した24色のシェードプログラムにより、朝は明るく、夕方は落ち着いたトーンで室内を演出することができる。また、ドアが開いているときに後方から車両や自転車が接近した場合、アラームとともに照明を赤に変化させることで視覚的・聴覚的に警告を発する。
安全性と持続可能性に配慮した設計
新型C-HRでは、全車に予防安全パッケージ「トヨタ・セーフティ・システム」が搭載される。
先行車との衝突の危険性を検知した場合に、急激なスロットル操作を抑制する新しいアクセル・サプレッションを採用。また、低速域で機能するプロアクティブ・ドライビング・アシスト(PDA)により、前方の遅い車両に接近したり、カーブに進入したりする際にドライバーがアクセルペダルから足を離すと、スムーズに減速を行う。前方のカーブを認識し、ステアリング操作を支援するステアリング・アシストも含まれる。
その他、フロント・クロストラフィック・アラート付き車線変更支援、ドライバーモニターカメラ、ヘッドライトの配光を調整するカメラ制御のオートマチック・ハイビーム・システム、渋滞で先行車に自動的に追従するハンズフリー機能(認可された一部地域のみ適用)など、さまざまな先進安全装備が用意されている。
また、持続可能性にも配慮し、現行型と比較して再生プラスチック材の使用量を2倍にしている。シート表皮には再生ペットボトルから作られた新しいファブリックが使用される。
バンパーは、金型内であらかじめ着色されたプラスチック材料で形成されており、トヨタによるとこの技術によって数百トンのCO2削減が見込まれるという。さらに、水性塗料を使用した新しい自動塗装プロセスを採用したほか、ステアリングホイールにはレザーの代わりに非動物由来の新素材を採り入れている。
パノラミックルーフには低放射および赤外線低減コーティングが施され、冬は室内の熱を逃がさず、日差しの強い夏には温度上昇を和らげる。これにより、従来のサンシェードが不要となり、重量が5kg軽減され、エアコンの負担も減っているとのことだ。