三菱eKクロスEV 長期テスト(1)数値、まずは置いておいて
公開 : 2023.06.28 07:05
重い、よりも速い!
パワーボタンを押すと、ピロリロン♪とekクロスEVは目覚める。未来感。
ドライブに入れるとヒョーンと音をさせながら進む。滑空。何度EVに乗っても、この瞬間の気持ち良さったらない。例えるならば、ヨットの帆が風を掴んで推進するかんじ。音はない。ただ風を感じるだけのアレ。
ほとんど下ろしたての走行距離から今は4000km程走った。最初は少しこわばっているようなピョコピョコとしたストローク感が気になったけれど、今はずいぶんしっとりとした。ホイールベースが短いから、多少のピッチングを伴い、もちろん鷹揚なサルーン感とは異なるけれど、軽自動車では感じたことのない潤いに満ちた乗り心地。重心の低さのおかげもあって、ドライブがとかく爽快です。敷き詰めるバッテリーが結果的にシャシーを補強することで心許なさもない。これはぜひ読者の皆様にも味わってほしい……。
気にしていた車重については杞憂でした。そもそも1080kgという車重、これより軽いクルマを探すほうが現代では難しいうえに、195Nmものトルクがいきなり立ち上がるわけだから、重い、よりも速い! という驚きの方がはるかに上回る。
ロードノイズは軽自動車だからそれなりに入ってくるけれど、今自分がいる速度域と過去の経験を照らし合わせるならば、とっくの昔に内燃機関が雄叫びをあげているはず。なんと快適な移動であるかを噛みしめるのでした。
以上、特に電気のことを気にせず走らせた印象でした。クルマとしての気持ちよさはかなりのもの。ここに航続距離や充電環境が関わってくるとどうでしょう。というのが次回です。
もう既に、バッテリー残量0%/残り航続距離0kmというのも経験済みです。そのあたりのことを次回、レポートしますね。
もし読者の皆様のなかでも「ここが知りたい!」などが御座いましたら、ぜひコメント等を頂戴出来れば幸いです。