EVは、これまでの自動車と“価値の軸”が少し違う 「ボルボスタジオ東京」で1歩先を実感

公開 : 2023.07.01 12:05  更新 : 2023.08.24 01:25

クルマ好きでなくとも、誰もが入れる「ボルボスタジオ東京」に潜入。デジタルとEVの体験施設で、電気自動車のことを考えてみました。

表参道駅・外苑前駅からお散歩がてらに

南青山3丁目交差点のフランフランの2つ隣に、「ボルボスタジオ東京」という新施設がオープンした。

「セールスはしない」「EVに特化した体験型のブランドスペース」「学びができるコンテンツとおいしいコーヒー」というコンセプトに惹かれて、現地を訪れてみた。

ボルボスタジオ東京(港区南青山3-1-34)は、東京メトロ「表参道駅」から歩いて6分、「外苑前駅」なら3分。誰でも入れるスペースとなっている。
ボルボスタジオ東京(港区南青山3-1-34)は、東京メトロ「表参道駅」から歩いて6分、「外苑前駅」なら3分。誰でも入れるスペースとなっている。    AUTOCAR JAPAN

誰でも入ることができる本スタジオの醍醐味は、“新しい生活に触れられる”ことだ。

何をしたらいいのか迷ったら、アンバサダーの方が常駐しているので声をかけてみるといい(営業スタッフはいない)。

ボルボはGoogleをビルトインしているので、クルマに乗り込み「OK グーグル!」「電気をつけて」と言えば、店内の照明が灯る。

カーナビの目的地を伝えれば、ルートとともに到着後のバッテリー残量を示してくれる。

電気自動車の気になるところが出てきたときに、ここに来ればいい。

ボルボの車両とGoogleがあれば、そしてEVのオーナーになったなら、どのように自分の毎日が変わるのかを教えてもらえるのだ。

スマホを覗くと別世界 思わずパシャリ

それだけではない。入口そばのQRコードにスマホを翳せば、本スタジオをデジタルアトラクションのように楽しむアプリの準備が完了。

自分のスマホをARカメラとして使えるようになり、「映え」狙いの1枚を撮ることも。

ボルボスタジオ東京ではスマホが楽しみ方を倍増させる。ARカメラでオーロラや雪を発生させたり、クイズやトリビアで遊ぶことができる。
ボルボスタジオ東京ではスマホが楽しみ方を倍増させる。ARカメラでオーロラや雪を発生させたり、クイズやトリビアで遊ぶことができる。    AUTOCAR JAPAN

訪問時は、頭上に仮想のオーロラが広がってきたのでパシャリ。

また、クルマにスマホを向ければ、カメラが捉えたAR空間にクイズやトリビアが浮かび上がってくる。

タップすれば、ボルボのデザインやEVの特長を学ぶ1問1答で遊べるし、車両のまわりに雪が舞ってきたりしてARの世界に思わずのめり込んでしまう。

「充電設備」「試乗」について

家族で訪れるなら、ストックホルムの街並みを走行する「バーチャルドライブ」がオススメ。

目印は大きなスクリーンの前に展示されている車両だ。その車内に乗り込もう。スウェーデンの街を巡るような没入感とモーターならではの走りを仮想体験できる。

さながらアトラクションのような「バーチャルドライブ」。ストックホルムの名所を巡ることができる。
さながらアトラクションのような「バーチャルドライブ」。ストックホルムの名所を巡ることができる。    AUTOCAR JAPAN

(実際に試乗できるEVも配備されており、青山の街を実車で走ることもできる)

電気自動車に特化した展示を行う本スタジオは、ボルボのEVオーナーなら普通充電器5基、さらに90kWの急速充電器2基(こちらは30分1500円)を利用可能だ。

施設の電力は100%再生可能エネルギーで賄い、インテリアは以前あった「ボルボスタジオ青山」の素材を最大限再利用しているという。このブランドのサステナブル活動が形になったスペースでもある。

提供される「ストックホルムロースト」のコーヒーを味わって一息つくもよし、充電している間に青山でショッピングするもよし。

椅子もテーブルもあるので、ビジネスの打ち合わせをするミーティングスペースとして使ってもいい。こんな場所なら新しいアイデアが生まれそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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