まるで違う意外な兄弟車 21選 見た目も性能もまったく別物? 柔軟すぎる部品共有
公開 : 2023.07.15 18:05
シボレー・インパラ – イプシロンII(10代目、2014年~2020年)
最終世代となるシボレー・インパラの10代目は、ゼネラルモーターズ(GM)が2008年にポートフォリオ全体に展開し始めた「イプシロンII」プラットフォームをベースに発売された。このプラットフォームの開発はオペルが主導し、ショートカーとロングカーの2つの基本バリエーションを設計した。インパラは、イプシロンIIのロングホイールベース版で製造された4台のうちの1台だ。
オペル/ヴォグゾール・インシグニア – イプシロンII(第2世代、2017年以降)
「イプシロンII」プラットフォームはオペル車の設計を強く意識したもので、オペル最大のモデルであるインシグニアに採用されていても不思議ではない。兄弟ブランドであるヴォグゾールのインシグニアや、ビュイック・リーガル、ZB世代のホールデン・コモドアもこの骨格の上に作られている。いずれも、イプシロンIIのショート版だ。
サーブ9-5 – イプシロンII(第2世代、2009~2012年)
コスト削減に必死だったサーブは、2代目9-5を「イプシロンII」のロング版で作り、基本的な足回りをビュイック・ラクロス、前述のシボレー・インパラ、キャデラックXTSと共有することにした。
この親戚関係は、2009年の発表後すぐにメディアによって取り上げられたため、サーブは9-5に使用される部品の約70%(全輪駆動システムを含む)がブランド固有のものであることを明らかにした。
フォード・フェアモント – フォックス(1977~1983年)
マーベリックの後継車として設計されたフォード・フェアモントは、幅広いモデルを支えるために1970年代に開発された「フォックス」プラットフォームが起点となった。
ベストセラーとはならなかったものの、フェアモントからはゼファーという名のマーキュリーが生まれ、また奇妙なことに、ロサンゼルスを拠点とするナショナル・コーチ・ワークスとランチェロに代わる少量生産モデルとして開発されたデュランゴというピックアップトラックも生み出された。
フォード・マスタング – フォックス(第3世代、1978~1993年)
3代目フォード・マスタングは、「フォックス」プラットフォームと最もよく結びついたモデルであり、しばしばフォックス・ボディ車と呼ばれることがある。初期のモデルはしばしば貧弱であったが、マニアはこのバージョンのマスタングがその名称と性能との結びつきを新たにしたと評価している。1984年から1986年にかけて限定生産されたSVOモデルは、2.3L 4気筒ターボチャージャーで最高出力200psを発揮し、強制吸気こそが排気量に代わる適切な手段であると反抗的に主張した。
画像 国も文化も違うけど実は深い関係にある2台【トヨタとBMW、フォードとフォルクスワーゲンの最新の兄弟車を写真で見る】 全63枚