まるで違う意外な兄弟車 21選 見た目も性能もまったく別物? 柔軟すぎる部品共有
公開 : 2023.07.15 18:05
ランドローバー・フリーランダー2/LR2 – EUCD(2006~2014年)
ランドローバーのフリーランダー2(米国ではLR2として販売)は、「EUCD」プラットフォームで製造された唯一のSUVだ。乗用車由来の構造だが、フリーランダーでは余裕のある地上高を確保し、平均以上のオフロード性能を与えることができた。
ボルボS80 – EUCD(第2世代、2006~2016年)
ボルボは、フォードの「EUCD」プラットフォームでどのブランドよりも多くのモデルを製造した。最初のモデルは、2006年に登場した2代目S80である。その派生モデル(XC70や中国限定のロングホイールベースS80 Lなど)もEUCDベースだ。初代XC90もEUCDベースで作られるはずだったが、ボルボはフォード傘下に入る前に設計したP2プラットフォームを採用することにした。
三菱ランサー・エボリューションX – GS(2008~2016年)
三菱は、クライスラーと共同開発した「GS」プラットフォームで、ランサー・エボリューションの最終世代となるXを作り上げた。三菱は、高性能モデルの基本構造としてふさわしいものにすべく、このプラットフォームに多数の変更を加えた。GSプラットフォームで作られた他のモデルには、2017年に発売されたエクリプスクロスや、2007年のデリカD:5バンなどがある。
ジープ・コンパス – MK(初代、2006~2016年)
クライスラーは、三菱と共同開発したプラットフォームに「MK」という名称を与えた。両社の提携は2004年に終了し、ダイムラーと合併したクライスラーは、初代ジープ・コンパスなどのモデルに使用するため、このプラットフォームに手を加えている。MKベースのコンパスとパトリオットが、ジープの他のモデルよりもオンロード志向が強い理由の一端は、あまり知られていない三菱とのつながりにある。
日産フェアレディZ- FM(2009年~)
日産は毎年何百万台もの前輪駆動車を販売しているが、高性能モデルを作るには後輪駆動のプラットフォームが必要だった。2001年に発売され、一部の市場ではインフィニティG35として販売されたV35世代のスカイラインは、日産がパワーとハンドリングを念頭に設計した「FM」プラットフォームの幕開けとなった。2009年に発売され、2023年現在も販売されているフェアレディZ(またはZ)もFMプラットフォームで作られている。
画像 国も文化も違うけど実は深い関係にある2台【トヨタとBMW、フォードとフォルクスワーゲンの最新の兄弟車を写真で見る】 全63枚