E10の一体感にはとても驚かされた。ゼノスよりも遥かに大きな企業で作られたクルマの感覚とも言うべきか、制作が始まって既にかなりの長い時間が掛かっているかのように思えたのだ。

ドライビング・ポジションとペダルの配置はぴったり、シンプルなデジタル・メーターは完璧、一般道での乗り心地は既に素晴らしく、サーキットにおけるハンドリングも正確そのもの。ターンインもスムーズだったし、ブレーキもハードに踏めばいいと言うことを知れば制動力も十分なものだった。

ブラックとグリーンに塗り分けられたモデルの完成度の高さも写真からお分かりいただけるはずだ。グリーンのパネルは取り外しが可能なので、1年毎あるいは日替わりで気に入ったパネルに取り替えることも可能。

フレッシュでシンプルなアイデアがE10の立場をさらに特別なものにする。すでにこの時点からカスタマーが心待ちにしているのもまったく不思議なことではない。

ゼノス・カーズと言う名前を覚えておいて欲しい。というか、覚えておくべきだと思った。

(スティーブ・サトクリフ)

ゼノスE10

価格	£24,995(435万円)
最高速度	217km/h
0-100km/h加速	4.5秒
燃費	10.6-12.4km/ℓ
CO2排出量	NA
乾燥重量	690kg
エンジン	直列4気筒1999cc
最高出力	203ps/7200rpm
最大トルク	21.4kg-m/6100rpm
ギアボックス	5速マニュアル