ランチア・アルデア

アルデアは小型ながら高品質で、主に4ドア・セダンとして販売された。第二次世界大戦とその影響による遅れは明らかだったが、1939年から1953年までに2万台以上が生産された。903ccのV型4気筒エンジンは、オートバイに搭載されたこともあるが、自動車に使用されたこの種のエンジンとしては最小の部類に入る。

後期型には5速トランスミッションが搭載されたが、これは20世紀半ばのモデルとしては驚くべき発展であった。アルデアが生産終了となった数年後も、欧州の比較的安価なファミリーカーとしては前進3速がまだ一般的であり、4速は贅沢であると考えられていた。

ランチア・アルデア
ランチア・アルデア

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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