フォルクスワーゲンTクロス 改良新型、デザイン刷新 装備や機能も充実化

公開 : 2023.07.06 06:05

フォルクスワーゲンの人気クロスオーバー、Tクロスの改良新型が発表されました。新しいフロントバンパーやX字型のテールライト、デジタル中心のダッシュボードなど内外装を一新。商品力の強化を図っています。

120万台売れたTクロス、マイナーチャンジへ

フォルクスワーゲンは7月5日、コンパクトクロスオーバーのTクロスの改良新型を欧州で発表した。発売予定は2024年からとされている。

改良新型Tクロスは、デイタイムランニングライト、フロントバンパー、大型化されたセンターダクト、下部のシルバーカラーのキックプレートなど、エクステリアデザインが一部変更されている。

フォルクスワーゲンTクロス
フォルクスワーゲンTクロス    フォルクスワーゲン

ヘッドライトのグラフィックは一新され、LEDが標準装備となった。オプションで、アダプティブマトリクス機能を備えたIQライトも選択できる。また、最近のフォルクスワーゲンの新型車と並ぶ動きとして、グリル内にLEDライトバーを採用している。

リアでは、フルワイドのクラスター内に新デザインのテールライトが配置され、上位グレードの「スタイル」および「Rライン」ではX字型のグラフィックが採用された。

リアバンパーのデザインも変更され、フロントと同様にシルバーカラーのキックプレートが外観上のアクセントとなっている。

ボディカラーは、グレープイエロー、クリアブルーメタリック、キングスレッドメタリックの3色が新たに追加された。

インテリアも刷新されている。ダッシュボードとドアトリムがよりソフトな手触りの素材に変更されたほか、デジタルメーターが標準装備となる。

ベースグレードと「ライフ」には8.0インチのメーターディスプレイおよび8.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーンを採用。スタイルとRラインには、新しいデジタルコックピットシステムの一部として10インチのディスプレイと9.2インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが新たに採用された。システムを制御するMIBソフトウェアもアップデートされた。

エンジンラインナップに変更はない。ターボチャージャー付きガソリンエンジンは、最高出力95psまたは115psの1.0L 3気筒と、最高出力150psの1.5L 4気筒から選べる。

トランスミッションとしては、欧州では6速MTを標準とし、オプションで7速DSGを設定する。

フォルクスワーゲンは2019年の発売以来、4年間でTクロスを120万台販売してきたという。今回の改良では、商品力の維持・向上を目的としている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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