フェラーリ・ローマへ大接近 アストン マーティンDB12に試乗 4.0L V8は680psへ 後編

公開 : 2023.07.07 08:26

出色のフェラーリ・ローマへも大接近

新しいDB12の開発は、見事に成功したと表現できる。このクラスのグランドツアラーでは、トップレベルの訴求力を備えていると感じた。

快適性や高級感を追求したベントレー・コンチネンタルGTと、比較できる洗練性を持ち合わせている。さらに、出色のフェラーリ・ローマへも大接近できている。

アストン マーティンDB12(欧州仕様)
アストン マーティンDB12(欧州仕様)

有能なミドシップ・フェラーリの登場によって、フロントエンジン・リアドライブのそれは少し影が薄い存在になっている。しかし、大陸を股にかけるグランドツアラーとして秀抜の完成度にあり、息を呑むような興奮のドライビング体験も味わわせてくれる。

筆者は、ローマがDB12の最大のライバルになると考えている。拮抗する2台での比較試乗は、きっと素晴らしい内容になるだろう。相手の方が、能力の幅という点で若干有利かもしれないが。

少し話がずれてしまったが、ハイエンド・ブランドとして不足ない技術を搭載し、セグメントのトップグループに加われるDB12の登場を、大いに祝福したい。長い伝統を持つアストン マーティンとして、相応しいモデルが誕生したようだ。

アストン マーティンDB12(欧州仕様)のスペック

英国価格:18万5000ポンド(約3238万円/予想)
全長:4725mm
全幅:1980mm
全高:1295mm
最高速度:325km/h
0-100km/h加速:3.6秒
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1685kg
パワートレイン:V型8気筒3982ccツイン・ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:680ps/6000rpm
最大トルク:81.4kg-m/2750-6000rpm
ギアボックス:8速オートマティック

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

フェラーリ・ローマへ大接近 アストン マーティンDB12に試乗 4.0L V8は680psへの前後関係

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