フォード・モンデオ TDCi 180 タイタニウム

公開 : 2014.10.09 23:50  更新 : 2017.05.29 18:54

内装には最新世代のフォード・シンク・インフォテインメント・システムが設えられ、ライバルと並ぶために、歩行者回避システムやレーン・キープ・アシスト、リア・シートベルト・エアバッグを含む安全装備パックもオプションで用意された。

確かに魅力的なパッケージではあるが、同時にモンデオにとっては苦しい時期にもなるだろう。新型のモンデオが到着するのは、最新のフォルクスワーゲンパサートや、新しいエンジンの改良版ヴォグゾール・インシグニア、モデル・チェンジ後のプジョー508の後だからだ。

■どんな感じ?

長い距離を走った結果、非常によく考えられたクルマだということがわかった。高速道路の速度では驚くほど静か。ロードノイズやウインドノイズが遠く感じるほど、喧騒から隔絶されている。われわれがテストした181psの2.0ℓディーゼル・ハッチバックは、急な加速を試みても、とても静かだった。

また3つのモード全てにおいて、安定感のある乗り心地と静粛性、コントロール性能のレベルは非常に高い。ドイツのライバル勢よりもアシ自体はアグレッシブな印象だ。ご想像通り、市街地ではわずかに突き上げを感じる事もあるが、たいていは驚くほど静かにやり過ごしてくれる。

実際のところ、車重増加分を感じずにはいられないものの、大きくなった体躯を考慮しても、その敏捷性には驚かされる。ダイレクトかつ、重さが適切なステアリングによるところが大きいのだろう。したがってハードに攻めていけばとても楽しむことができるし、先代から考えれば大躍進と言っても言い過ぎではない。

また快適性はキャビンにも引き継がれる。新しいタッチスクリーン・インフォテイメント・システムは現時点では最高レベル。シートの快適性も同様である。また180cmを超える身長の人が、それぞれの荷物とともに5名乗車したとしても、十分な余裕があるはずだ。全幅が大きくなったことによる恩恵を受けている点のひとつである。

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