新型ヒョンデ・コナ・エレクトリック 英国発売、航続359kmで約640万円から ガソリン車も

公開 : 2023.07.07 06:25

ヒョンデのEVクロスオーバー、新型コナ・エレクトリックが英国で発売。空力重視のボディ、2種類の電気モーターとバッテリー、広い室内空間により欧州での激しいEV競争にコミットしています。

第2世代のEVクロスオーバー

ヒョンデは、新型コナ・エレクトリックを英国で発売した。価格は3万4995ポンド(約640万円)からとなる。

コナ・エレクトリックは第2世代となるEVクロスオーバーで、既存のアイオニック5やアイオニック6の経験を活かし、「新しいレベルに引き上げられた」という。

ヒョンデ・コナ・エレクトリック
ヒョンデ・コナ・エレクトリック    ヒョンデ

コナにはガソリン車、ハイブリッド車、EV(エレクトリック)が引き続き用意されるが、初代がもともとエンジン車として開発されたのに対し、今回は電気駆動が優先された。

欧州におけるコナの販売台数のうち、EVのコナ・エレクトリックは約40%を占めている。欧州ではEVへの移行が急速に進んでいるため、この比率は今後高まるだろう。

ヒョンデのデザインチーフであるイ・サンヨプ氏は、サイズとクオリティの両面で「アップスケール」に焦点を当てていると語った。

新型コナ・エレクトリックは、新しいマルチパワートレイン対応型プラットフォームを採用している。全長4355mm、全幅1825mm、全高1575mm、ホイールベースは2660mmと、全体的にサイズアップした。

ヒョンデのクロスオーバーラインナップの中では、ニロEVとバイヨンの中間に位置する。

広くなった室内空間

ボディワークは、アイオニック6の開発から学んだ教訓を活かして空力効率に磨きをかけている。フロントを横切るライトバーに、ヒョンデのEVの特徴であるピクセルデザインのエレメントが採用された。

ホイールサイズは18インチから19インチまで用意。

ヒョンデ・コナ・エレクトリック
ヒョンデ・コナ・エレクトリック    ヒョンデ

プラットフォームが大きくなったことで、室内空間もかなり広くなり、トリムや素材の質感を高めることに主眼が置かれている。

コナ・エレクトリックは、マルチパワートレイン対応車では珍しいフラットフロアを特徴とし、大型センターコンソールとリアの「カーブ・レス」ベンチシートを実現した。トランク容量は92L増の466Lとなった。

ドライブコントロールユニットはセンターコンソールからステアリングコラムのストークに変更され、ダッシュボードには12.3インチのスクリーンが2つ備わる。オプションでヘッドアップディスプレイも用意される。

航続距離は最大513km

欧州向けのコナ・エレクトリックには2種類のパワートレインが用意され、スタンダードモデルは最高出力156psのモーターと48.4kWhのバッテリー、ロングレンジモデルは最高出力217psのモーターと65.4kWhのバッテリーを搭載する。0-62mph加速はそれぞれ8.8秒と7.8秒。

航続距離は、スタンダードモデルが359km、ロングレンジモデルが513kmとされ、初代よりわずかに伸びた。急速充電の上限出力は102kW(初代より27kWアップ)に引き上げられ、10~80%の充電時間は約40分に短縮される。400Vのアーキテクチャーは引き継がれている。

ヒョンデ・コナ・エレクトリック
ヒョンデ・コナ・エレクトリック    ヒョンデ

コナは韓国とチェコで生産され、英国向けの車両はチェコから供給される。ガソリン車とハイブリッド車も年内に登場する予定だ。

ガソリン車は2万5725ポンド(約470万円)から、EVは3万4995ポンド(約640万円)から。

EVのロングレンジモデルの「アドバンス」グレードは3万8595ポンド(約700万円)で、それ以上のグレードには大型バッテリーのみが搭載される。スポーティな「Nライン」グレードは4万395ポンド(約740万円)、「NラインS」と「アルティメット」はともに4万3095ポンド(約790万円)からとなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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