メルセデス・ベンツ 新型「CLE」クーペ/カブリオレ 11月より欧州発売、4車種を統合

公開 : 2023.07.07 06:45

メルセデス・ベンツは、CクラスおよびEクラスのクーペ/カブリオレを統合した2ドア・モデル、新型CLEを公開しました。両モデルとコンポーネントを共有し、48Vマイルドハイブリッドの直4・直6を搭載しています。

新世代の2ドア・モデル登場

メルセデス・ベンツは、新型CLEクーペとCLEカブリオレを欧州で発表した。Cクラス・クーペ、Cクラス・カブリオレ、Eクラス・クーペ、Eクラス・カブリオレの間接的な後継車となる新たな2ドア・モデルである。

欧州での市場投入は、新型CLEクーペで11月から、新型CLEカブリオレで2024年からを予定している。

メルセデス・ベンツCLEカブリオレ
メルセデス・ベンツCLEカブリオレ    メルセデス・ベンツ

いずれもメルセデス・ベンツのMRAプラットフォームをベースとしており、第5世代Cクラスや最近発表された第6世代Eクラスとコンポーネントを共有している。したがって、メルセデス・ベンツにとって最後のICE専用モデルの1つとなる。

エクステリアデザインは既存のEクラス・クーペをベースとしており、クラシカルでスポーティなシルエット、軽やかな「シャークノーズ」グリル、長く突き出たボンネット、大きくカーブしたルーフ、曲線的なCピラー処理、大きく角度をつけたリアウィンドウとトランクリッドが特徴的だ。

全長4850mmと、既存のCクラスやEクラスのクーペ、そしてBMW 4シリーズよりも長い。

2+2レイアウトを採用し、新開発のフロントシートにはヒーターや4ウェイ・ランバーサポート機能を標準装備する。

12.3インチのインストゥルメント・ディスプレイと11.9インチの縦型インフォテインメント・ディスプレイを備えたダッシュボードのデザインは、最新のCクラスに見られるものを踏襲している。

室内空間はCクラス・クーペよりもかなり広く、特にリアの広さは顕著だ。トランク容量は420Lで、4シリーズ・クーペより20L小さい。

直6ガソリンは最高出力381ps

エンジンラインナップとしては、縦置きの直列4気筒または直列6気筒のガソリンおよびディーゼルエンジンを用意。後輪駆動または四輪駆動が選択できる。

後輪駆動のCLE 200dは、ターボチャージャー付き2.0L 4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、最高出力200ps、最大トルク45.0kg-mを発生する。CLE 200には、ターボチャージャー付き2.0L 4気筒ガソリンエンジンが搭載され、最高出力204ps、最大トルク32.6kg-mを発生する。四輪駆動のCLE 300 4マチックでは、最高出力258psと最大トルク40.8kg1-mを発生する。

メルセデス・ベンツCLEクーペ
メルセデス・ベンツCLEクーペ    メルセデス・ベンツ

標準ラインナップのトップは、四輪駆動のCLE 450 4マチック。最高出力381ps、最大トルク51.0kg-mのターボチャージャー付き3.0L 6気筒ガソリンエンジンを搭載し、0-100km/h加速は4.4秒、最高速度は250km/hと謳われている。

各エンジンには48Vのマイルドハイブリッド・システムが搭載され、トランスミッションにマウントされた電気モーターが、加速時に23psと20.0kg-mを追加してアシストする。

全車に7速トルクコンバーター式ATが標準装備される。

高性能ブランドのメルセデスAMGも、CLEの少なくとも2つのバージョンを計画しているが、詳細はまだ公式に発表されていない。

足回りには、フロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式のスチール製サスペンションを採用。Cクラスで使用されているものをベースにしているが、車高は15mm下げられた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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