フォルクスワーゲン・パサート・エステート2.0TDIブルーモーション

公開 : 2014.10.10 23:30  更新 : 2017.05.29 18:57

標準ではメーター・パネルはアナログとなるが、オプションで最新式の12.3インチTFTカラー・モニターに変更が可能。2015年中頃まで待たなければならないが、3世代目のアウディTTのそれと似たものにスワップされる。

またオプションでヘッドアップ・ディスプレイが選択可能になったのもこのモデルが初めて。ダッシュボード上、ドライバーの視界内の分割されたガラスパネルには個々の情報が映し出される。

死角にある車両をドライバーに警告するリア・トラフィック・アシスト付きのサイド・アシスト、渋滞時に指定した速度の範囲内で自動で加減速を行ってくれるトラフィック・ジャム・アシストなどの安全装備にも抜かりはない。

その他にもドライバーが運転できない状態になったことを感知して自動でクルマをストップさせるエマージェンシー・アシスト、レーダーとカメラ・センサーを組み合わせた歩行者回避システムであるシティ・エマージェンシー・ブレーキとセットのフロント・アシスト・システムも用意されている。

英国におけるグレード展開はS、SE、SEビジネス、GT、R-ラインの5種類となる。

■どんな感じ?

車内にゆとりがあり、快適で実用的。それでいて一定の質を要求する向きならば、フォルクスワーゲンのミドル・レンジに期待を持つはずだ。

抜群の洗練性と、最新の接続機器オプションを用意するパサートは、先代よりも遥かに進化しているので安心していい。

2.0ℓの4気筒コモンレール・ユニットは、3500rpmにて150psと1750rpmにて34.7kg-mを発生する。

熱成形されたスチール・ボディ構造と、新しいエンジン・マウント方式のおかげで振動は高いレベルで抑えられ、エンジン・ベイから伝わる騒音の吸収も素晴らしい。おかげで先代に比べると非常に洗練された印象を与えてくれる。

アイドリングも非常に静かで、ディーゼル・エンジンがボンネット下に収まっていることを忘れてしまうほどである。走りだせばエンジンは驚くほどスムーズかつ柔軟性に富み、スポーティな方向に振ったオプションを選ばなくとも、走らせていて心地良い。

オプションの6速デュアル・クラッチATは言うまでもなく素晴らしい出来栄えだけれど、標準の6速マニュアル・ギアボックスの操作感とマナーもまた絶妙である。ATとMT問わずストップ/スタート・システムとフロント・ブレーキのエネルギー回生機能は標準となる。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事