クルマの不思議なオプション装備 17選 斬新なアイデアから奇妙なエスプレッソマシンまで

公開 : 2023.07.23 18:05

クルマの購入時にはさまざまなオプションを選ぶことができます。世界初の車載レコードプレーヤー、超高級時計、釣りセット、シャワー、エスプレッソマシンなど、今回は斬新かつ興味深いオプションの数々を紹介します。

素晴らしいアイデアから滑稽なものまで

自動車の技術の進歩により、自動車メーカーはますます不可解な「オプション」を販売するようになった。

オプションで選べる装備や機能は、愛車をパーソナライズするのに役立つが、高額な値札がつくこともある。また、本当に必要とする人がいるかどうか、いささか怪しいものもある。今回は、世界の奇妙で面白いオプションの数々を見ていきたい。

個性的なアイデアのオプションを紹介する。
個性的なアイデアのオプションを紹介する。

フィリップス・オート・ミニヨン(1959年)

他社に先駆けて車載レコードプレーヤーを発売したのはクライスラーだが、ライバルレーベル間の競争により、聴けるディスクの数は限られていた。一方、オランダのフィリップスは1959年にオート・ミニヨン(Auto-Mignon)を発売し、ポップミュージック人気の波に乗った。

ダッシュボード中央の下に取り付け、ラジオをアンプとして使用する方式で、その後数十年にわたるカセットやCDプレイヤーの雛形となった。ジョージ・ハリスンのジャガーEタイプを含め、ビートルズのメンバー全員がこのプレーヤーを愛車につけたことで、商品の魅力は決定的なものとなった。

フィリップス・オート・ミニヨン(1959年)
フィリップス・オート・ミニヨン(1959年)

ヴォグゾールの星空ヘッドライナー

クルマのヘッドライナーを星降る夜のようにライトアップするのは、ロールス・ロイスの所有者にとってはもう10年以上もなじみのあるオプションだ。しかし、約1300個の小さな光ファイバーを使用するロールス・ロイスのスターライト・ヘッドライナーは、決して安いものではない。オプション価格は秘密にされているが、1万1700ポンド(約210万円)程度だと思われる。

だから、大衆車ブランドのヴォグゾールが小型車のアダム用に「スターズ・イルミネーテッド・ヘッドライナー」と呼ばれる独自のオプションを設定してくれたことを喜ぶべきだと思う。価格は320ポンド(約5万7000円)ほど。実際、ロールス・ロイスのオプションの値段で、新車のアダムをほぼ丸ごと買うことができる。

ヴォグゾールの星空ヘッドライナー
ヴォグゾールの星空ヘッドライナー

ベントレーベンテイガ:ブライトリングのマリナー・トゥールビヨン

世界の超高級車メーカーは、世界の超富裕層からお金を引っ張り出す方法を無限に持っているが、ベントレーはさらに一歩進んでいるようだ。SUVのベンテイガでは、約11万7000ポンド(約2100万円)という非常に高価な車載時計を購入することができた。ただし、2020年にフェイスリフトされた後、このオプションは廃止されたようだ。

ベントレーによれば、ダイヤモンド、マザー・オブ・パール、ゴールドで飾られたこの時計は、非常に正確だという。この値段なら、まぁ、信じるほかない。

ベントレー・ベンテイガ:ブライトリングのマリナー・トゥールビヨン
ベントレー・ベンテイガ:ブライトリングのマリナー・トゥールビヨン

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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