クルマの不思議なオプション装備 17選 斬新なアイデアから奇妙なエスプレッソマシンまで

公開 : 2023.07.23 18:05

ベントレーベンテイガ:フライフィッシング・バイ・マリナーセット

高級時計の次は、8万ポンド(約1400万円)のフィッシング・セットだ。4本のロッドがレザーで縁取られた特別なチューブに収納され、パーセルシェルフの下に収められる。お揃いの革製バッグに入ったランディングネットは、カーペット付きの特注のハードポケットに収納されている。

その他にもさまざまな収納スペースやリフレッシュ設備があり、全体を取り外してトランクスペースをもとに戻すこともできる。 時計と同様、このオプションも2020年のフェイスリフトで廃止された。

ベントレー・ベンテイガ:フライフィッシング・バイ・マリナーセット
ベントレー・ベンテイガ:フライフィッシング・バイ・マリナーセット

アルファ・ロメオ90:ダッシュボード内蔵型ブリーフケース

このダッシュボード内蔵型ブリーフケースのアイデアは、アルファ・ロメオの幹部が急ブレーキの際にリア・パーセルシェルフからケースが飛び出し、後頭部を強打したことから生まれたという伝説がある。真偽のほどはともかく、斜めに上下するスピードメーターとレブカウンター、自動調整式のフロントスポイラーを備えたアルファ・ロメオ90にはよく似合う、珍しい装備だ。

ブリーフケースはグローブボックスのコンパートメントに装着されるため、収納スペースを犠牲にすることになったが、ケースの作り自体は優れていた。90は1984年から1987年まで製造された。

アルファ・ロメオ90:ダッシュボード内蔵型ブリーフケース
アルファ・ロメオ90:ダッシュボード内蔵型ブリーフケース

レンジローバー:サイドステップキット

ベントレーやロールス・ロイスといった超高級車ブランドがSUVの世界に参入したことで、レンジローバーのモデルが安っぽく見えることを危惧してか、レンジローバーは近年、高級志向を強めている。今ではオプションにあまり手をつけなくても17万ポンド(約3000万円)を超えるとも可能だ。

展開可能なサイドステップキットは、そうした特別なオプションの1つで、3181ポンド(約57万円)という高額なものだ。地上から車内への乗り込みをより簡単にするもので、バスのドアステップのような働きをする。

レンジローバー:サイドステップキット
レンジローバー:サイドステップキット

高級感あるステップだが、使わないときは車体の下に格納される。

ホンダエレメント:ドッグパッケージ

犬とSUVの相性は塩と酢のように良い。ホンダは2009年のニューヨーク・オートショーで、エレメント用の「ドッグフレンドリー」を披露し、2010年にはオプションリストに追加して愛犬家を喜ばせた。これを選ぶと、パッド付きの防水クレートを敷き詰めたトランクルームに、犬を入れるための取り外し可能なスロープがついてくる。

また、トランク内には電動冷却ファンが付いており、新鮮な空気を送り込むことができる。首輪、リード、ウンチ袋を入れる専用バッグも付属する。メインキャビンには、犬の骨模様のユニークなマットとシートカバーが用意され、エクステリアにも犬の足バッジがつく。これらすべて含めて750ポンド(約13万円)だ。

ホンダ・エレメント:ドッグパッケージ
ホンダ・エレメント:ドッグパッケージ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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