ポルシェ718ケイマンGT4 RS 新たな「マンタイ」キット登場 足回り、エアロを強化

公開 : 2023.07.14 06:25

シャシー、ブレーキ、エアロダイナミクスを強化するポルシェ718ケイマンGT4 RS向けの新しいチューニングキットが登場。マンタイ・レーシングの知見を活かし、サーキットでのパフォーマンス向上を図ります。

ニュルのラップタイム6秒以上短縮へ

ポルシェは、718ケイマンGT4 RS向けの新しいサーキット用キットを発表した。マンタイ・レーシングのチューニングにより、ニュルブルクリンクでのラップタイムを6秒以上短縮するとしている。

ポルシェ・モータースポーツとニュルブルクリンク24時間レースで7度の優勝経験を持つマンタイ・レーシングが共同開発したもので、エアロダイナミクス、シャシー、ブレーキに変更を加える。

マンタイのチューニングキットを装着したポルシェ718ケイマンGT4 RS
マンタイのチューニングキットを装着したポルシェ718ケイマンGT4 RS    ポルシェ

718ケイマンGT4 RSのヴァイザッハ・パッケージの一部としてオプション設定されているカーボンファイバー製ベントが、各フロントホイールアーチ上部に装備される。

また、アンダーボディのフロントセクションに新しいカーボンファイバー製パネルが装着される。ディフューザーも変更され、ポルシェによればフロントエンドのダウンフォース向上に貢献しているという。

さらに、85mm幅のリアスポイラーには新しいプロファイルが採用され、エンドプレートも大型化される。リアスポイラーは4段階の調整が可能で、718ケイマンGT4 RSのリアアクスルのダウンフォースを最大80kg増加させるとのこと。200km/h走行時では、最大169kgのダウンフォースが得られるとポルシェは述べている。

リヤのさらなる変更はエンジンカバーを中心に行われ、新しいカーボン織仕上げが施されている。

エンジンに変更はなく、718ケイマンGT4 RSの自然吸気4.0L水平対向6気筒ガソリンエンジンで、最高出力500ps、最大トルク45.9kg-mを発揮する。標準モデル同様、最高回転数は9000rpm。

足回りでは、コイルオーバーサスペンションが改良される。スプリングストラットは4段階に調整可能で、伸側と縮側を個別に調整することもできる。フロントのスプリングレートは20%アップする。

ブレーキもスチール製ラインでアップグレードが行われ、より正確なプレッシャーポイントを確保する。オプションでレーシングブレーキパッドも用意されている。

さらに、牽引ループやマンタイのロゴ入りイルミネーテッド・ドアシルなどもオプションで選択可能だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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