マセラティ・ギブリ 最高速度334km/hの特別仕様車「ウルティマ」設定 V8最終モデル

公開 : 2023.07.14 19:05

2023年内にV8エンジンの生産を終えるマセラティ。その最終モデルとして、ギブリとレヴァンテに特別仕様車「ウルティマ」を設定しました。モデナのV8は64年の歴史に幕を下ろします。

ギブリレヴァンテにV8最終モデル設定

マセラティは、7月13日に開幕した英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、ギブリとレヴァンテの特別仕様車「ウルティマ」を発表した。マセラティの市販車としては最後のV8エンジン搭載モデルとなる。

マセラティは64年間にわたってV8エンジンを使用してきた。V8エンジンの生産は2023年内に終了予定で、その最終モデルとしてギブリとレヴァンテにウルティマ仕様が設定された。

英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023で公開されたマセラティ・ギブリ334ウルティマ
英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023で公開されたマセラティ・ギブリ334ウルティマ    AUTOCAR

ギブリは、標準モデルより8km/h速い最高速度334km/hにちなんで「334ウルティマ」と呼ばれ、レヴァンテは「V8ウルティマ」と名付けられた。

マセラティは、特別開発の新タイヤを装着した21インチのアロイホイールやカーボンファイバー製スポイラーなど、エアロダイナミクスの最適化によってギブリの最高速度が向上したと説明している。加速性能も向上し、ギブリ334ウルティマの0-100km/h加速は4.3秒から3.9秒に短縮された。

各モデルで103台が生産される予定だ。

1959年以来、10万台のV8エンジン搭載モデルを販売してきたマセラティだが、今後はより効率的なV6エンジン「ネットゥーノ」やバッテリーEVパワートレインに切り替えていく。

英国で開幕したグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、ウルティマのほかに、V6エンジンを搭載した新型グラントゥーリズモ・トロフェオ、そしてEVのフォルゴーレが展示される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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