最高出力365psの2.0L 4気筒搭載 新型ロータス・エミーラ、英グッドウッドで公開
公開 : 2023.07.14 18:45
メルセデスAMG製の2.0L 4気筒ターボを搭載したロータス・エミーラが、英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023で初公開されました。発売記念モデルは約1400万円から。
ロータス最後の純エンジンスポーツ
ロータスは、7月13日に開幕した英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023で、ロータス・エミーラの4気筒エンジン搭載モデルを公開した。
従来のエミーラにはトヨタ製のV6スーパーチャージャーが搭載されているが、この4気筒エンジンは、AMG A 45、C 63 S Eパフォーマンス、SL 43などで使用されているメルセデスAMG製のターボチャージャー付き「M139型」ユニットである。
エミーラのために「根本的な変更」が施されており、吸排気系が新しくなり、最高出力365ps、最大トルク43.8kg-mを発生する。トランスミッションは8速デュアルクラッチATが標準装備される。
発売記念モデルのファースト・エディションでは、価格は7万7795ポンド(約1400万円)とされ、V6搭載モデルより4200ポンド(約75万円)安い。
参考までに、トヨタ製のV6スーパーチャージャーは、最高出力405ps、最大トルク42.8kg-mを発生し、マニュアル・トランスミッションを選択することができる。
4気筒のエミーラの納車は今秋に開始される見込みで、さらに廉価なエントリーモデルも年内に発売予定だ。エントリーモデルは当初5万9995ポンド(約1080万円)とされていたが、発売時には若干の値上がりが予想される。
エミーラは、ロータスの量産スポーツカーとしては最後のエンジン搭載車となる。今後の新型車には、ロータスの親会社であるジーリー(吉利集団)の技術を取り入れたバッテリーEVパワートレインが採用される予定だ。
ロータスは今後数年間でEVラインナップを大幅に拡大し、2024年にはエレトレをベースにしたセダンを発表する予定である。ミドルサイズのクロスオーバーも2028年までに登場する予定で、こちらは販売台数に大きく貢献すると期待されている。
これらのモデルは、中国・武漢にあるロータスの新工場で製造される予定だ。しかし、エミーラのようなピュア・スポーツカーは、引き続き英ノーフォーク州ヘセルで製造される。
ヘセル初のEVは「タイプ135」と呼ばれるスポーツカーで、2026年に登場する予定だ。EV専用のプロジェクトLEVA(軽量電気自動車アーキテクチャー)をベースに、ロータスらしい「ミドエンジン」風のバッテリーレイアウトを採用する見込みである。